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13話 ページ14

「お待たせしました。ジュド将軍」
「ほう。意外に早かったな
日暮れまで帰られぬかと思いましたよ」
ジュド将軍は怒りのあまりかそんな皮肉を言う
「やだな。いじわる言わないで下さいよ」
「貴方には遊んでる暇など欠片も無いはず
何の為に即位を急いだかお忘れか?」
「‥‥いいえ。忘れた事など‥」
ふとジュド将軍は
私に目を向ける。
「イオリ様?どうかなされましたか?」
鋭いですね‥‥将軍
「いえ。なんでもないですよ。
それよりスウォン様。次はどちらへ?」
「いえ、戻ります。緋龍城へ!」

私達は阿波の港を後にして空都に向けて
馬を走らす。
その道中。私はぼんやりと幼い頃の事を
思い出していた。

私は少し特殊な里の生まれで
里の者は皆、緑色の髪をしています。

私の槍の槍術はもともとこの故郷で得たもの
ムンドク様には
もっと強くなる為、槍術の稽古をして頂いた

でも、あの頃の私も十分強かったと思います。
あの人と組めば"どんな奴でもかなわない"と
里の皆に言われていたほど。
"あの人"は私の大切な人でした。
でも、もう私の隣にはいない。

もし、あの人と阿波の港にいたら
クムジの船に2人で乗り込んでたかもしれません

‥‥会いたい。
今はどこにいるのでしょうか‥‥‥?




緋龍城に帰還すると
ケイシュク参謀が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ。
スウォン陛下、イオリ様」
スウォン様はこの後
まだ、やることがあるらしく
別れた私は部屋に向かった。
何故か、眠気に襲われて寝台に横になると
引きずり込まれるような感覚を感じながら
眠りにおちた。

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設定タグ:暁のヨナ , スウォン , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

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