1話 ページ2
今になっても心の中にあるのは‥
スウォン様、ヨナ姫様とハク将軍と私
4人で過ごしたあの頃の事‥
ある日はヨナ様の部屋でこんなことを話した。
「イオリ〜聞いて?
スウォンが私をまだ子供扱いするの」
「スウォン様はヨナ様を妹としか
思ってなさそうですからね‥」
スウォン様‥恋愛ごとには疎いから‥
ヨナ様の想いが届くには‥う〜ん‥‥‥
「‥イオリは好きな人いないの?
ハクと楽しそうに話してるけど‥」
「恋愛的な意味では好きでは無いですね」
私は即答した。
「え!?じゃあ、スウォン‥?」
「違いますよ。
ハク様は大切な戦友と思っていますし
スウォン様は私のお仕えする主ですから。」
私の返答を聞き胸を撫で下ろすヨナ様
ヨナ様は表情豊かで可愛いな‥♪
「安心してください。
スウォン様を取ったりしませんよ。」
「もうっイオリったら‥」
ハク様とスウォン様 とで一緒に
弓をやったこともあった。
ダンッ ダンッ ヒュン‥
ハク様とスウォン様が的に命中させる中
私の放つ矢は右に反れていく
「イオリ。また矢が右に飛んでったぞー」
「少し黙っていて下さい。
命中させることくらい‥」
「そう言って5回目だよな‥」
うう‥弓だけは苦手で‥‥‥
「弓の引く姿勢は良いから
後は狙いを定めるのみです。
イオリならできますよ」
でも、難しいんですよね‥‥‥
「槍の腕前だけはいいのになー」
「槍の腕前だけでは無いですよ!
料理くらいならできますっ」
「へぇ」
「そうなんですか?
是非、手料理食べてみたいです!」
と、少し興味深そうに言うお二方
「今度ヨナ様と作って差し上げますね♪」
「いや、イオリだけでいい‥
姫さんが作ると‥ろくでもない事になる‥」
「えっ‥何でですか??」
スウォン様はお気づきてでは無いみたいだが
事情を察した私は僅かに微笑む
ふふっ‥ハク様も大変ですね‥。
あの頃の私は
こんな事になるなんて思ってもいなかった
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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時