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33話 ページ8

翌日

そよそよ‥と風がふき
ぬげそうになるフードを被り直す。

本当ならば
スウォン様逹と ともに洞という店に
行くつもりだったのだけれど
朝 起きてから
今まで感じたことのないような嫌な予感に
襲われて、高台に来ていた。

昨夜も何故だか ハク様 のことが
頭から離れなくて‥
一人になりにきたのだ。

けれど‥高台に来て良かった。
南戒の方向から船が
数え切れないくらいたくさんやって来ている。

ヒヨウの取引相手かもしれない。
スウォン様逹に報告しなければ

タタタタッ
速いスピードでこちらにやってくる足音が
聞こえる。
1人や2人どころじゃない‥大人数、ですね‥?
こんな所に一体誰が‥‥?

タタッ
足音を響かせていた人の1人が
高台にやって来る。


「あっ‥予知夢のとおり
やっぱり船が来てる‥あの方向は南戒‥!?」


ドキンッ

聞き慣れてしまった会いたくなかった人の声に
言葉を失ってしまう。

相手も私に気づいて
私と視線が合う。

「ね‥姉様‥‥?」

「イ、オリ‥‥?」

バタバタ‥
少しの間 お互いが固まっていたが
やってくる人影にすぐ目線を反らし
高台の隅に移動した。

やってきたのは
ヨナ様逹と合流したスウォン様逹だった。

彼らは私の正体には気づかず
やって来る船に釘付けになる。
けれど‥
ヨナ様だけは私の方を見たから気づかれたか‥

「困りますね‥将軍や王に予告なしに
あんな団体さんを一気に連れてくるなんて‥

帰ってもらいましょうか」

ハイ!?

私も含めたこの場の全員の視線がスウォン様に
集まる。

姉様とヨナ様の周りにいる男逹なら
追い返すのも可能、ですが‥

「‥そだね 帰ってもらおう」
「近隣住民も迷惑であろう」
と緑龍 白龍。
「ヒヨウさんはそのうち出てくるでしょ」
「ちょっと どうやって?
あんなにたくさんの船を」

「大丈夫よ 私達がなんとかするわ」

「なら私が船を用意する!
それならヨナ逹もなんとか出来るわよね?」

「ええ。ありがとうリリ」

「それじゃ行こうか」

姉様逹は
海岸に向かっていったがヨナ様は黄龍と
こちらに残るという。

不穏な雰囲気のまま

商人逹と交渉し
駐屯兵団を連れて来れば
船を貸して貰える

ということで話がまとまった。

34話→←32話 《スウォン視点》



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暁風の夢(プロフ) - 芽留さん» ありがとうございます!更新は遅くなるかもしれませんが精一杯頑張ります! (2016年5月7日 21時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
芽留 - 初めまして(//∇//)小説大好きです(*≧∀≦*)これからも頑張って下さい\(^o^)/ (2016年5月7日 21時) (レス) id: 9850d6f22d (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - りりらさん» ありがとうございます!これからも この作品をよろしくお願いします (2016年3月25日 19時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
りりら - 一気に読んでしまいました!面白かったです (2016年3月25日 19時) (レス) id: c83de81e00 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - きーや(。-_-。)さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです (2016年3月24日 10時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

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