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32話 《スウォン視点》 ページ7

宿をとり
一息ついた私達。

一部屋しか空いてなかったのですが
逆に皆で一緒だと安心ですね。
でも リリ様だけは
違うみたい‥?
「あんた逹と同室?
私は安心じゃないわよ。嫁入り前なんですけど!!
イオリ様もそう思うでしょ?」

「いや そうは思いませんよ?
皆 仲間ですし‥」
いや、イオリにはその辺は
意識してほしいんですけどね‥



ガタガタッ
「ぎゃあっ」

下から物音と叫び声が。
キハトとジュド将軍は すっ と立ち上がる。
「ちょっと見てきます」

「あ 私も‥‥」
「私が行きます」

「ここは私達に任せて下さい」
「俺らの仕事ですから」
ついて来ようとするリリ様とイオリに
私とキハトで止めた。


階段を下り地下倉庫に向かう
本当は
宿の者以外は立入禁止になってるのですが
今回は仕方ありませんね。

「あのー‥そこに誰かいらっしゃいますか?」

中を覗いてみると
珍しい緑の髪の男性が宿屋の主人を
問い詰めていた。

「‥‥‥宿泊していた人かな
悪いね お休みの所 騒がせて」

「‥‥あなたは?」
身なりも変わっている
この辺の人ではなさそうだ。
芸人‥でしょうか‥?
「この宿に泊まろうとしたんだけど
ちょっと毒入りの酒を見つけてね‥」
机においてあったビンを手に取ってみる。
「これは‥‥ナダイですか」
「ええ。ナダイっすね」

この宿にも
おいてあったなんて‥

「いででで‥
これは三番地の洞という店で手に入れたんだ‥
良い酒だからと‥‥もう放せっ」
三番地の洞‥‥
ヒヨウの居場所じゃないにしても‥
行けば何か分かるかもしれません。
でも今は‥
「とりあえず捨てちゃいましょう」
「そだね」
ドボボボ‥
ビンを逆さにし中身全てを地面に流す
「ああっ やめてーっ」
宿屋の主人の静止の声がするが
おかまいなしだ。
「あっ 見てくださいっ
凄いお酒がありましたよ!!
幻の翡翆酒です!」

こんなものまで‥
宿に‥!!城でも滅多にないというのに。

「なんとこれは ゆゆしき酒だね
回収しておこうかな」
「お兄さんっ時間があれば
一杯やりましょうよっ」
キハトが誘うも
緑髪の人は首を振る。
「ありがたいお誘いだけど
急いでいてね。また次の機会にお願いするよ」
「そうっすね。また次に」
緑髪の人は
立ち去ってしまった。
すぐ追いかけても姿が消えていた。


部屋に戻ると
イオリが窓際で佇み夜空を見上げていた。

「イオリ
明日 三番地の洞 という店に
調査に行きましょう」

「分かりました」
彼女はいつも通りに装ったように
頷いた。

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暁風の夢(プロフ) - 芽留さん» ありがとうございます!更新は遅くなるかもしれませんが精一杯頑張ります! (2016年5月7日 21時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
芽留 - 初めまして(//∇//)小説大好きです(*≧∀≦*)これからも頑張って下さい\(^o^)/ (2016年5月7日 21時) (レス) id: 9850d6f22d (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - りりらさん» ありがとうございます!これからも この作品をよろしくお願いします (2016年3月25日 19時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
りりら - 一気に読んでしまいました!面白かったです (2016年3月25日 19時) (レス) id: c83de81e00 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - きーや(。-_-。)さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです (2016年3月24日 10時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

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