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48話 ページ23

「キハトっ 何をしてるんですか!?」

スウォンが慌てて私とキハトを
放そうとするが、キハトは放さない。
ずっと私を抱き締めたまま。

「好きです。イオリ様」

「キハト…貴方、何を言って…」

スウォンも私も訳が分からない。
声色も、その存在もキハトの物の筈なのに
キハトじゃない…!!
何かに体が乗っ取られたような…

「イオリ様とスウォン様が愛し合って
いらっしゃるのも知ってる。
護衛者という立場なのも知ってる」

ん?乗っ取られた………?

「これだけは、これだけは
ずっと、伝えておきたかったんすよ」

駄目!
それ以上、キハトじゃないのに喋らないで!

「いい加減にして下さい!ラナ様!」

ぐいっ とキハトを押し退け距離を取る。
私は私がいる場所を忘れていた。
ここは 先代巫女のお墓。

先代巫女のラナ様は
悪戯好きの困った人であったではないか

「やっぱりバレちゃったか
さすがだな。イオリ」

ふわふわと私の隣に現れたのはラナ様。
生前と同じく巫女装束を身に纏っている

「んー…あれ、イオリ様、スウォン様
どうしてここにいるんすか?」

「この地下こそが、目的地
少し先にお墓があるんです」

目を擦るキハト
これは間違いなくキハトだ。
記憶は一部無いみたいだけどよかった
戻ってこれて。

「ちょっと待って下さい。イオリ、説明して
貰えますか?」

困惑した様子のスウォン
しまった。スウォンを話に置いてきぼりに
してしまった。

「すみません。えっと、キハトは私が
行きたかったお墓の霊に取り付かれていて…
でも、もう大丈夫ですよ」

「そうなんですか。あ、この方ですね
初めまして〜!」
「へぇ、巫女装束とか俺 初めて見たっすよ」

わりと普通に話かけるキハトとスウォン
霊に驚かない…と、いうか
2人共 "見える"体質なんですね

「でも、お姉さん
黄金の瞳は珍しいっすね」

「ああ、これは青龍の眼。
イオリ達 姉妹は違うが私は四龍 全ての力を
授かっていたんだ」

「は……四龍?神話の?」
「え……姉妹いたんですか?」

スウォンとキハトの声が重なる
同時に私はしまった と後悔した
ラナ様を止めるべきだった。

私が普通では無いということ と
姉がいることは話してなかったのだから



"注意"
スウォンの霊感は
この作品だけの設定です

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暁風の夢(プロフ) - 芽留さん» ありがとうございます!更新は遅くなるかもしれませんが精一杯頑張ります! (2016年5月7日 21時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
芽留 - 初めまして(//∇//)小説大好きです(*≧∀≦*)これからも頑張って下さい\(^o^)/ (2016年5月7日 21時) (レス) id: 9850d6f22d (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - りりらさん» ありがとうございます!これからも この作品をよろしくお願いします (2016年3月25日 19時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
りりら - 一気に読んでしまいました!面白かったです (2016年3月25日 19時) (レス) id: c83de81e00 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - きーや(。-_-。)さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです (2016年3月24日 10時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

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