45話 ページ20
「ん…」
差し込んでくる朝日を感じ目を覚ました
「私達、お墓行く前に野宿したんでしたっけ」
眠い目をこすり起き上がると
隣に感じる温かい存在。
スウォンが私のすぐ隣で寝ていたことに気付く
もしかして…昨日はずっと隣で寝て………
急速に心臓の音が高鳴る
なんて私は大胆なことを……
「おはよーございます。何赤くなってんすか」
ビクッ いきなりかけらた声に肩を震わせる。
既に起きていたキハトに気付かなかった…
「お、おはようございます。キハトは
朝早いね」
「いや、ジュド将軍に叩き起こされて見張りを
交代してたんで…すげぇ眠い」
目を細めて、明らかにすぐ寝てしまいそうな
キハト。
「目覚ましに散歩でも行って来ては？
見張りとかは私が見てますから」
「じゃそうします。早く帰って…いや、ゆっくり帰って来た方が良いっすか？」
「何故…？」
「その方がスウォン様と二人きりになれる時間
増えますよ？ジュド将軍は寝てますし」
「そんな気づかいはいりませんよキハト
からかわないで下さいっ」
ぷくーと頬を膨らませた。
なんだかグンテ将軍にからかわれるジュド将軍のことが分かる気する…
「んじゃ、行って来るわ」
「待って」
歩き出すキハト
私は、彼の手を取り引き止める。
「朝食作って待ってますから」
「分かりましたよ。イオリ様がそう言うなら」
そう言って今度こそキハトの姿は
森の中に消えた。
***
《キハト視点》
“朝食作って待ってますから“
脳内でリピートされるイオリ様の言葉
こんなに思われる俺って幸せ者じゃない？
あくまでイオリ様の中での俺は
“従者の俺“
という存在だけあればいい。
それさえあれば…他に望むことなど……
イオリ様はスウォン様が好きで
スウォン様もイオリ様を愛してる。
いくら俺がイオリ様に想いを寄せていても
あの二人には到底…かなうことは無い。
「は〜俺にも良い出会いないかなーって
石像？龍の…？」
しばらく歩いた森の中
怪しげな龍の石像が佇んでいる。
「…厄介な予感がするんすけど。素通りする
のが最善の選択だよな。これは」
“お兄さん、イオリとシオンっていう姉妹を
知ってるか？教えて欲しいんだが“
目に見えないナニカが
俺の耳元で囁いた。
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暁風の夢(プロフ) - 芽留さん» ありがとうございます！更新は遅くなるかもしれませんが精一杯頑張ります！ (2016年5月7日 21時) (
レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
芽留 - 初めまして(//∇//)小説大好きです(*≧∀≦*)これからも頑張って下さい＼(^o^)／ (2016年5月7日 21時) (レス) id: 9850d6f22d (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - りりらさん» ありがとうございます！これからも この作品をよろしくお願いします (2016年3月25日 19時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
りりら - 一気に読んでしまいました！面白かったです (2016年3月25日 19時) (レス) id: c83de81e00 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - きーや(｡-_-｡)さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです (2016年3月24日 10時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁風の夢 | 作成日時：2015年12月3日 22時
