検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:43,527 hit

39話 ページ14

「イオリ様 っ?」
ハッ‥
私はキハトの声に我に変える
「キハト‥?」

「イオリ様こそ 執務の作業が止まってますよ?」

キハトに言われて
執務を初めてからあまり作業が進んでない事に
気付いた。


「すみません。考え事してて‥」
「‥‥‥あ 俺 ちょっと。
後を宜しくお願いしますよっ」

キハトはそれだけ言うと
駆け足で部屋から出ていった


「今 会ったんすけど
イオリ様 スウォン様がお呼びでしたよ!!」

しばらくして 彼が戻って来て早々
こんな事を言う。
何やら不思議に思う所はあるが 執務を中断し
スウォン様の部屋へと向かった

軽く扉を叩いてから入室する
「スウォン様 失礼します」

「あ 待ってましたよ〜!
イオリの用って何ですか〜?」

あれ‥?

「スウォン様が用事があると
キハトが言っていたのですが‥?」

「え?‥キハトから
イオリが話したいことがあると
聞いたのですが‥‥?」

キハト‥‥これは どーいう事ですかね‥?
早く 執務を終わらせなければ ならないのに

「とにかく‥せっかくですし2人で
お話しませんか?」
スウォン様の提案により 隣の椅子に腰かける

「イオリ 暁の空をどう思いますか?」

「きれい、だと思いますが」
スウォン様の言いたいことが良く分からず
あやふやに答え返す

「ええ。ですが
もう、遠くなってしまいましたよね」

儚げに呟くスウォン様を見て 私はやっと気付く
キハトが時間をくれたことも
スウォン様の言いたいことも

「‥‥私は

恨まれても
暁の空のような彼女を守りたい、と

自分に殺気を向ける彼 に対しても
情に流され 恨みを受け止めようとしてしまう」


心の奥に閉じ込めていた気持ちが
溢れだす
光にも闇にも なれない自分のことが
許せなくて‥‥

「私は‥‥中途半端で‥

そんな自分が、嫌‥なんです‥

こんなのでは

スウォン様の隣に立つ資格が、ありません‥」

「そんなことは ありません」

声と ともに私の手にスウォン様の手が重なる
彼の手は 温かかった。とても。

「‥‥私も 決して強くは ありません。
あの時も 体が動かなくて‥

私は、イオリに隣にいてほしいんです」

えっ‥
その言葉に私は 顔をあげた

「強くなくてもいいんです
私が います。

1人で 駄目なら2人で。

ずっと 傍にいてお互いを 支え合えれば
この先 どんな事があっても乗り越えられると
思うんです。


だから、この先 ずっと
隣にいさせて下さい。


イオリが 好きなんです
手をとって いただけますか?」




「もちろんです」

40話→←38話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:暁のヨナ , 恋愛 , スウォン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

暁風の夢(プロフ) - 芽留さん» ありがとうございます!更新は遅くなるかもしれませんが精一杯頑張ります! (2016年5月7日 21時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
芽留 - 初めまして(//∇//)小説大好きです(*≧∀≦*)これからも頑張って下さい\(^o^)/ (2016年5月7日 21時) (レス) id: 9850d6f22d (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - りりらさん» ありがとうございます!これからも この作品をよろしくお願いします (2016年3月25日 19時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
りりら - 一気に読んでしまいました!面白かったです (2016年3月25日 19時) (レス) id: c83de81e00 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - きーや(。-_-。)さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです (2016年3月24日 10時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:暁風の夢 | 作成日時:2015年12月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。