突然、松野家に住むことになりまして。2【ギャグ】【おそ松さん】

trip-75 ページ39

手、透けませんように！！手透けませんように！！


トド「そういえば競馬って久しぶりかも…ほとんどおそ松兄さんしか行かないし」

優貴「あ、確かに…。おそ松兄さんどのくらいの頻度で行ってるの？w」

トド「んー、いやもう…凄いよ？w」

優貴「えwあ、あの馬じゃない！？」

トド「あ！！あれだよ！セリヌンティウス！」

優貴「セリヌンティウスー！頑張れーー！
……セリヌンティウス？」

トド「競馬って言いにくい名前多いよねー…せめてこう…きなこ、とか いちご、とかそういう可愛い名前にしてほしくない？」

優貴「そだねww」


セリヌンティウスってなんか聞いたことあるな…


あ！！太宰治の走れメロスだ！！！メロスの竹馬の友だ！！！シラクスの町の！！石工奴！



トド「いけーっセリヌンティウス〜！！」

優貴「いっけえええぇ！！」

トド「あーっ！！抜かされ…あああ！！いけいけいけ！！」

優貴「がんばれええええ！！あっ」

トド「あっ………」

優貴「セリヌンティウスぅぅ…何故…」

トド「やっぱりいい馬はおそ松兄さんに聞かないとわかんないね…」

優貴「やっぱり連れてきた方がよかったのかなw」

トド「確かに…それだと僕達も助かるし、茉代ちゃんも妨害されなくて済むし一石二鳥だったんだ」

優貴「未来はわかんないからね…しょうがないよ」

トド「現実は厳しいね…」

優貴「現実…。」



僕もそろそろ現実に戻るんだ。

でもそんなことトド松に言えないし…。

「僕、そろそろ消えるよ！」とか急に言っても「え、何の話！？」ってなるしね…。

説明すると長くなるし、理解してくれるかどうかもひとつの問題だからなぁ。

…こんなに悲しくなるなら、トリップなんて最初からしない方が良かったのかも…。

いやでも、会えた嬉しさっていうのもあるし、この世界で学べたこともたくさんある。
やっぱりトリップしてきて正解だったんだよ、僕達。


優貴「トッテ……いや、トド松…ありがとね」

トド「え！？どしたの急に！？」

優貴「いや、なんか急にお礼したくなっちゃってさw」

トド「何それ怖いよ！？wよくわかんないけど…こちらこそありがと！」

優貴「えっ」

トド「僕、女の子の友達はたくさんいるけど恋愛感情は全くなかったんだ。…優貴ちゃんと会えて、好きっていう感情を改めて知った。」

優貴「好っ…！？」

トド「ありがとう」

優貴「う、う、うん…！？何これ！？w」

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