【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ9)

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16話② ページ9

「自制心って…どういうことだ」

サニー号では、思わぬ敵と対峙していた。
Aを連れ去った張本人、鴉天狗。
鴉が船番をしていた麦わらの一味の
目の前に降りてきたのだ。
すぐに追い出そうと戦闘態勢をとったが、
神通力という厄介すぎる能力のおかげで
全員まともに動きがとれない。
そんな中、鴉は何故か
Aの話をし始めた。

「Aは心の弱い人間なんだ。
元から気の弱い性格だった。
それなのにこんな所に連れてこられて
実験なんてされるから、
精神はどんどん壊れていった」

敵意がないのか、
神通力を解いた。

「ねぇ、君たちは……
本気でAを救いに来たの？」
「当たり前じゃない！
Aは私たちの仲間よ！」
「…なんだ……心配して損した」

ナミの言葉に鴉は俯き、
ほっと安堵のため息を
ついたように見えた。

「お前…一体何考えてんだ？」

一瞬フランキーを見て、
またすぐに視線を落とした。

「本当に……本当にAを助けたいなら、
全て知る権利がある。
でもそれ相応の覚悟してね。
途中で、聞きたくないなんて言ったら
ほんとに雑巾みたいに絞るから」

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