25話�� ページ47
「すげー馬鹿なことしてらぁ…」
「私でもあんな簡単に折れませんよ」
「骨密度の問題じゃねーか？」
「カルシウム採らせるか…」
既にお湯に浸かってる、
ゾロ、ブルック、フランキー、サンジは
遠目でルフィたちを見ていた。
丁度Aの近くにいたローが
能力でなんとかしてやろうとしたら、
さらにAの腕から変な音がした。
ﾊﾞｷｯ、ﾎﾞｷﾎﾞｷｯ
「あ、治った」
腕を振ってみると、
何の問題もなく動いていた。
再生能力は骨折すらも治してしまうのか。
「びっくりした」
「俺らのセリフだっつーの！！」
「こえーもん見た〜…」
「あとで解剖したらだめか？」
「ダメだしいやだ」
安易にゴムゴムの抱っこでもしたら、
全身の骨が折れてしまいそうだ。
どうせ治るんだろうが、心臓に悪い。
一同はおとなしく浴槽に入った。
「あ"〜〜〜〜〜〜〜〜……
力が抜けるぅ〜〜〜〜」
腕を外に投げ出して
ルフィはぐでーっと項垂れる。
チョッパーもルフィの隣で
舌を出してへばっていた。
そして能力者ではないAも、
天井を仰ぎ見ながら
力無さそうに湯に浸かっている。
「もう無理だ…熱い…」
「ヨホホ、ちゃんと入らないと
体の毒素が抜けませんよ」
「うるさい出汁骨…」
「ひどい！」
「鬼畜の所業だ…」
「言い過ぎだろ」
隣のゾロはやはり余裕なのか、
気持ち良さげに入っている。
まともに風呂に入るのは初めてだ。
研究所じゃシャワーしか
浴びれなかったし、
そもそも頻繁に入らせてくれない。
逃亡中こそ、シャワーすら
浴びれない日が何ヶ月も続いた。
この船に来てからだ。
髪がベタベタしないし、
髪質もだんだん良くなっている。
しかし、お湯に浸かるという
行為をしたことがないために
全く耐性がついていない。
熱い。
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作者名：リョク | 作成日時：2020年5月24日 12時
