【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ41)

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23話② ページ41

それでもサンジは
まだ納得していないようだった。
Aはため息をつき、
ココアを床に置く。

「あの組織は世界政府の組織だ。
個人経営で成り立ってるものじゃない」
「世界政府って…」
「天竜人然り、海軍然り、CP然り。
…オペオペの実ってのは
不老手術を施せるらしい」
「は…？」
「能力者は死ぬけど。
俺たちの身体にある再生能力と、
オペオペの不老手術。
2つが合わさって出来上がるのは……」
「………不老不死ってことか」
「そういうこと。
いくら不老になったところで、
心臓を突かれればどうせ死ぬ。
いくら不死身になったところで、
寿命が尽きればどうせ死ぬ。
昔……オペオペの実は
とんでもない額で
取り引きされていたらしい。
不老手術を狙っていたからだ。
結局誰かに盗まれたっつってたか…」

政府のお偉いさんのために
造られたのがあの組織で、
その組織によって、
驚異的な再生能力を持つAが生まれた。
今後Aのようなゾンビが
100％の確率で出来上がれば実験は成功。
あとは痛覚だが、既にそれは成功済み。
だが再生能力はAだけに適応した。
誰にでも適応しなければならないため、
唯一の成功作であるAは
必ず重要なものになる。
だから海軍大将やCPまでもが
Aを追ってきたというわけである。
しかも再生能力は
成長していたらしいから、
ますます研究は捗るのだろう。
再生する細胞を投与し、
不老手術をすれば
まさに不老不死。
権力者がそれを手に入れれば
やりたい放題だ。

先日Aの元に一羽の烏が飛んできた。
足に紙が巻かれていたから、
ハルが送ってきたものだろう。
紙を外し文を読むと、
海軍が子どもたちを
狙ってきたという内容だった。
どこからか手に入れた情報で、
ハルたちが移動した島に海軍が来たらしい。
まぁ鴉天狗がそう易々と負けるわけがなく、
あっという間に蹴散らしたため
ハルも子どもたちも無事のようだ。
子どもを狙っていたから、
いずれAの所にも
海軍が行くかもしれない。
わざわざそれを教えてくれていた。
その次の日に黄猿とCPが来たため、
鴉天狗は未来予知でもできるのかと
思ったほどだった。