【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ5)

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15話② ページ5

どれくらい走っただろうか。
建物の構造はかなり複雑で、
侵入者や脱走者対策というのがよくわかる。

「どこだ…？
あいつらまたはぐれやがって…」

案の定ゾロは迷子になっていた。
ルフィの後を追っていたはずだが
いつの間にか見失い、
さらにはチョッパーとロビンも
見失ってしまった。

「たしか上に部屋があるっつってたな…
Aもそこにいるのか？」

よし、斬るか。
ゾロは刀を一本くわえ、
得意の三刀流で
天井に向かって斬撃を飛ばした。
万が一子どもに当たったら困るため、
一点だけに集中して小さく。
空けた穴をよじ登り
視界に入ったのは、

「だれ…？」
「新しい子？」
「剣もってるの？」
「新しい用心棒じゃない？」
「また実験するの？」

1つの部屋に
10数人の子どもが入れられた牢屋。
それが奥まで続いている。
怯えた目がこの組織の
残酷性や非道性を物語っていた。

「ここにAっつー
青髪で包帯巻いた男来なかったか？」
「A？誰それ」
「何番？」
「包帯巻いた子はたくさんいるよ」
「何番目の子？」

何人かの子どもが
「何番？」と聞く。
ここにいる間、名前というのは
意味を成さないのだろうか。
互いに番号で呼び合っているのか。