【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ39)

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22話⑤ ページ39

Aのカルテを見ながら
チョッパーはブルックの
言葉を思い出していた。

❁❀✿✾

「再生能力…恐ろしい能力ですね」
「うん…」
「手首だけになっても死なない…
永遠と死ぬ恐怖を味わってしまうのは、
辛いものですね」

❁❀✿✾

生き返ることが
必ずしも幸せとは限らない。
ブルックは再生するAを見ながら
そう言っていた。
凡人には1度しかない死の恐怖。
果たしてAはどれほど
その恐怖を感じて生きているのか。

「…心配しないでよチョッパー」
「え…」
「ごめん、ちょっと見た」
「…ほんとにわかるのか！
すげーなぁ！」
「まぁ……死ねるならそれがいいし、
今までもそう思って生きてきた。
けどもう、俺の命はルフィに預けたんだ。
勝手に死んだら怒られるんだよ。
だから生き返ってよかった。
初めて…生きててよかったって思ったよ」
「………」
「きっと俺は
皆よりずっと長く生きるから、
お前らの寿命が尽きるまで
麦わらの一味でいられるし、
それからもずっと俺はお前らの仲間だ。
だから…心配しなくていい。
俺は…死んでも皆のために生きたいんだ」

俺に生きる意味をくれてありがとう。
頭を下げながら言った。
医務室を出ると、ルフィが飛びついてきた。
フランキーのデカい手で
頭を撫でられ、
ゾロが新しい短刀をくれた。

生きててよかった。

そう思える仲間に、出会えたんだ。

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