【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ35)

今日:5 hit、昨日:27 hit、合計:125,136 hit

22話① ページ35

夢を見た。
最初はとても冷たくて息苦しい夢。
それがかなり長い時間続いていた。
しかし、突然暖かなものに変わった。
眩しくて暖かく、優しい。
時折冷たいものが侵入してくるが、
暖かいものに塗り替えられていく。
長い時間、見ていた。
ずっと見ていた気がする。

「………………………ここは…………」

目を開けると、
サニー号の医務室にいた。
上半身を起こすと、
自分が全裸で寝ていたことに気づく。
毛布がかけられていたが、
さすがに恥ずかしい。
服を着なければと思ったが、
すぐ側に一式揃っていた。
靴やパンツまである。
着替えると、今まで着ていた服から一変。
前に着ていたのは
襟や袖が伸びきっていたが、
新しい紺色の服はタートルネックで、
袖はゴムのように締まっている。
ズボンも同じだった。
裾がゴムで締まっていて、七分丈。
短い靴下とスニーカーが置かれている。

「…ナミか？」

たしか、服を選んでくれると言っていた。
そうだ、奢りじゃないから
金を返さないと。
というか自分は何でここにいるんだ？
ナミとチョッパーと
買い物に行っていたはず。
途中で寝てしまったというのか？
え？全裸で？？

「？？？」

少々解せない気持ちのまま、
着替えが終わる。
サイズはピッタリだった。
ずっと首元はスースーしていたため、
完全に隠れるこの服は
守られている感じがあっていい。

「あ、包帯…」

せっかく着替えたが、また脱ぐ。
包帯を何個か拝借し、
足や胴体や腕や首、顔に巻く。
そして今度こそ服を着よう。