21話�� ページ34
「八尺瓊勾玉」
「！Room！！」
「…ルフィは…！？」
別の海兵に止められたのか、
ルフィと戦っているはずの
黄猿がいつの間にかそこにいた。
ローのおかげで攻撃は避けられた。
「そいつをこっちに渡しな〜…
トラファルガー・ロォ〜」
「チッ…！」
まずい。逃げなければ。
あいつの狙いは自分。
あいつらの狙いは自分。
自分が逃げれば
黄猿はローをほっといて
追いかけてくる。
捕まるのは嫌だ。
海賊として捕まるのが
一番得策なんじゃないだろうか。
再生しなければただの人間。
どうすべきなんだ。
どうしたら、
誰も苦労しなくなるんだ。
「はぁ……はぁ………はぁっ……」
「A！！船に行け！！」
「！！……サンジ…！」
応戦に来たサンジが
黄猿に一発お見舞いする。
「さっさと逃げろ！！」
「黒足のサンジ……
2人同時は厄介だね〜」
サンジとローが黄猿と戦っている。
逃げるべきか。
戦うべきか。
捕まるべきか。
何が一番、誰も後悔しないんだ。
何が一番、麦わらの一味に
恩を返せるのだろうか。
何が一番…
「…！！！サンジ！！」
何かを"見た"Aは
サンジを突き飛ばした。
次の瞬間、眩い光が
Aの視界を覆い尽くした。
「百目屋！！」
「お〜〜っとぉ……これはまずいね〜…！」
巨大な光線がAを包む。
突き飛ばされたサンジと
攻撃の筋にいなかったローは
無事だった。
光が消え、残ったのは
Aのものと思わしき右手だけだった。
「…A…？」
「…っ！」
黄猿も予想していなかったらしい。
ローはその隙をつき、
サンジとAの右手を
能力で移動させた。
危機一髪。
サニー号は島からクードバーストで飛んだ。
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作者名：リョク | 作成日時：2020年5月24日 12時
