【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ28)

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20話④ ページ28

海軍本部大将"黄猿"。
なぜこの男がこんな平和な街にいるんだ。
たしかこの島には海軍基地はあるが、
大将がいるはずがない。

「…なんで……」
「妙〜な話を聞いてねぇ〜〜…
"世界政府の研究所"を
実験体の一人が…破壊したとか〜」
「…！！」
「他の実験体も跡形もなく消えた…
最重要人物である342号もいない〜…
妙な話ってぇのは、
その342号が、悪魔の実を食べ、
麦わらの一味と行動を
共にしてんじゃないかってね〜〜。
でもこの手配書の"百目"は
お前さんが口にした
悪魔の実の力ってらしいけど…
さ～～て……真相はどれかね」

一番恐れていた事態が起きてしまった。
店の中にはナミとチョッパーがいる。
被害が及ぶ前に囮になって
大将を移動させられないだろうか。
"見れ"ば、自分を捕らえに来た奴は
黄猿だけじゃないらしい。
面倒なことになりそうだ。
しかし奴らの狙いは自分だけのようだ。
上手くやれば麦わらの一味とローは
何事もなく出航できるか。
いろいろ考えていたら、

「あれ！？何で海軍大将がいるんだ！？」
「え！！嘘！！まずいじゃない！！」
「お〜麦わらの一味ィ〜〜…
丁度いいねぇ、まとめて捕まえようか」
「…！」

なぜこの2人は出てきてしまうのか。
ナミはクリマタクトを構え、
チョッパーも戦闘態勢を取っている。
だが多分2人は覇気は使えない。
戦えば不利になるのはこちらだ。

「A…あんた一人で行動しないでよ」
「…わかった」

わかった、と言った瞬間に
Aは店の隣にある狭い路地裏へ
入っていった。