【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ22)

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19話② ページ22

ふと、元からうるさいのに
さらに甲板がうるさいなと思い、
視線を変えると
ルフィとウソップが
鼻に棒をさして遊んでいた。
何だあのみっともない遊びは。
だが、思わず吹き出す。
なんとも馬鹿みたいで楽しい。

「おいA！！おええをやおーへ！！」
「何言ってるか分かんねーよ」
「ノリ悪ぃぞお前！
ほら棒ならさっきまで
俺が使ってたやつが…」
「いらねーよ汚ぇな！」

フランキーがでかい図体で
肩を組んできた。
以前やった宴は、
やはり組織のことが心にあって
心の底からは楽しめなかった。
こんなにも、体が軽い。
楽しい。嬉しい。
Aが仲間とワイワイ楽しんでる中、
ナミ、ロビンの2人は
様子を見ていた。

「彼…言葉がつっかえなくなったわね」

ロビンがコーヒーを飲みながら
会話に聞き耳を立てる。

「チョッパーは
精神的な問題があるって
言ってたけど…
やっぱり研究所のことだったのかしら」
「いい傾向じゃない」
「…そうね！」

最初の頃より笑顔が増えた。
段違いに増えている。
感情が少し豊かだ。
仲間に対する表情も柔らかい。
地蔵のように変わらなかったのに。