18話�� ページ20
サニー号から2人を見守るサンジ。
その隣にブルックがやってきた。
「積もる話でもあるんだろ。
ほっといてやれ」
「おや、そのセリフ…
私のセリフだと思うのですが」
「はあ？」
「サンジさん、顔怖いですよ」
「…元からだ」
「ヨホホホホ！」
そんな2人の会話は
当然聞こえるわけも無く、
Aとハルは話を続ける。
「ブルックに 聞いたんだ。
ヤタローが歌ってた曲」
「ブルック？」
「ほらあの…ガイコツ」
「……どんな実験をすれば
骨が動くの？」
「能力者だってよ」
「ふーん……ヤタローくんが歌ってたの
なんて曲なの？」
「"生者の闇、死者の光"だって」
「………僕らにぴったり」
「好む理由も…わかる気がする」
「いつだって…
死ぬことに執着してるからね。
生は闇で、死は光」
「…あの子どもらには…
死に執着させるなよ」
「わかってるよ」
2人は立ち上がる。
「そろそろ行くよ」
「あぁ…」
「………君も子どもたちも、
自由に生きる権利があるんだ。
もう…自由に生きていいんだよ」
「…残念だけど、俺はお尋ね者なんだ。
追っかけられるのは 変わらない」
「そっか……ふふっ…」
「なに笑ってんだよ」
「んーん………
麦わらの一味に言っといて。
ありがとうって」
「……お前も自由になる権利があんだから、
自由に生きてる間にお前が言え」
「………」
「…また、会えんだろ」
「……そうだね。楽しみにしとくよ」
「じゃあな、ハル」
「じゃあね」
この事件をきっかけに、
Aの手配書が大きく変わった。
【『342号』懸賞金200,000,000】
から、
【『百目』懸賞金250,000,000】
となった。
そしてどこから情報が漏れてしまったのか、
麦わらの一味というのもバレた。
しかし、そんなのは問題ではない。
もうAの敵は、皆と同じだ。
「行くぞA！！出航だ！！」
「今行く！」
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作者名：リョク | 作成日時：2020年5月24日 12時
