【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ19)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:125,121 hit

18話② ページ19

「俺を逃がしてくれた…
俺はお前に感謝してもしきれないな」

ただ唯一、Aだけは
どれだけ攻撃されようとも生き延びた。
Aだったから、の話だが、
それでもハルに感謝せずにはいられない。
建物から脱走することすら困難なのだ。
ハルの助けが無ければ
出ることすら叶わない。

「逃がしても逃がしても殺される…
僕が殺してるようなものだよ。
もう中途半端な偽善は嫌だった。
だから…君を逃がして
組織を潰そうと思ってた。
それが僕のできる罪滅ぼしだって…
先を越されちゃった」
「…俺ら同じこと考えてたんだな」
「同期だからじゃない？」
「……お前は343だったか」
「うん……腰の数字だけは
消えないんだね」
「ゾンビになる前に彫られたもんだ。
"それ"が正常ってことなんだろ。
だから削いでも浮かび上がってくる」
「忘れらんないね…」
「もう終わったんだ……
地獄は、終わった」
「…うん……そうだね…
そうだよね…っ…」

実験体だった子どもたちは、
ハルが責任持って、
どこか別の島へ移住させると言った。
もう絶対見捨てない、と。
ナミもチョッパーもカンカンだったが、
Aの言葉と、
土下座までして謝罪したハルを信じ、
任せることにした。

「…なに話してるんでしょうねぇ」