【ONEPIECE】死の執着2【男主】 (ページ16)

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17話④ ページ16

野太い雄叫びと共に天井が割れ、
上の階からボールのようなルフィと、
角を生やした男が落ちてきた。

「！！！………鬼…！！」

ベルは大きく目を開けた。
まるで夢で見たことが
現実で起きているかのような、
そんな驚きを見せた。

「はぁ……はぁ………あれ？ゾロ？
あぁ～～～！！！A！！！
よかった無事だったんだな！！！」

ボシュウウと湯気なのか煙なのか、
撒き散らしながら縮んでいくルフィ。
足元には、組織の誰もが恐れていた、
鬼の能力者が倒れていた。

「(ほんとに………倒した…のか…！？)」

まだ信じられず、
口をパクパクと動かす。

「な…！！おいお前！！
こんな小僧になんで負けているんだ！！！」
「…どうやら勝負はついたらしいな」

ゾロが不敵に笑い、
刀を抜いた。
形勢逆転か。
親分は明らかに慌てている。

「そ…そうだ…まだ鴉がいる！
あいつが本気を出せば
お前らなんぞ一瞬で潰される！！」
「あ！！！そうだまだカラス人間が…！！」

まだ戦うつもりだったのか、
ルフィは鴉の元へ向かおうとしたが
覇気を使いすぎて倒れ込んだ。

「A！いやベルか？
ルフィを頼む」

ゾロが一歩前に出る。
すっかり腰が抜けた親分は
後退るが、
容赦なくゾロは親分ごと
組織の根本である、研究をぶった斬った。
巨大な機械や実験途中らしき液体は
真っ二つに斬られ、
機能を失っていく。
崩れていく。

「………ほんとに………夢、じゃないのか…？」

全て終わったんだ。
何もかも、こいつらのおかげで、
全部終わった。
夢じゃない。

「ししし……壊してやるって…
言っただろ！！」
「お前……今どっちだ？」
「……………A……」
「どっちって何だ？」

ルフィはよろよろになりながらも
立ち上がった。
ゾロは後で説明すると言った。