【ONEPIECE】死の執着【男主】 (ページ33)

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8話③ ページ33

「おーいA！
皆すげーって喜んでたぞ！」

しばらくしてルフィが戻ってきた。
喜んでもらえたなら何よりだ。

「食うのもったいないってよ！」
「食ってくれなきゃ困る」
「？それ何やってんだ？」

ちょっと待てと言い、
包丁を地道に動かす。
できあがったものは、
ルフィの注文のサニー号だった。

「ほら」
「サニーだ！！お前ほんと
すっげーなぁ〜！！」
「勘で作ったけど合ってるか」
「あぁ！サニーのまんまだ！！」

ルフィはまたりんごサニーを持って
甲板へ飛び出た。
結構疲れる作業だ。
包丁を置き、ぐるりと肩を回した。
するとダイニングのドアが開いた。
思ったより早く戻ってきた…と思ったら、
開けたのはサンジだった。

「すげーなお前。
俺より器用じゃねーか」
「器用なだけだ。
料理が作れるわけじゃない」
「今度から盛り付け頼もうか」
「無理、嫌」

サンジの手にはりんごサンジがあった。
さっさと食えと言ったが、
少しくらい眺めたいらしい。

「サニーまで完璧に作れるとは…
Aって結構頭いいのか？
記憶力良さそうだな」
「そうかもな」
「可愛くねーな」
「男に可愛さを求めるな」
「ハナから求めねーよ。
可愛いのはレディだけで充分だ」

少し話していたら、
ルフィが何やら怒った様子で戻ってきた。