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7話�� ページ28
話を切り上げ物置へ帰ろうとした。
しかし、その腕をサンジが掴む。
「！！放せ…」
「触られんのは嫌いか？」
「嫌いだ…！放せ！！」
放せと言われても、
サンジは掴んだまま放さない。
振り払おうとするが、
大して筋肉のないゾンビと
戦うコックさんの力の差は歴然。
無理だとわかったのか、
Aは突然懐に手を入れた。
何をするのかと思えば、
出てきたのは短刀だった。
「脅すつもりか？」
「まさか。お前…忘れてんだろ。
俺がゾンビ だってこと…！」
言うが早いか、Aは短刀で
サンジが掴む自分の腕を斬り捨てた。
「おい！！」
そしてサンジから自分の腕を奪い取り、
海へ向かって思いっきり投げた。
「っ…！」
「お前何して…！！」
ボタボタと血が垂れる。
Aは何食わぬ顔で不敵に笑った。
ざまあみろとでも言うように。
投げた腕から流れる血の匂いに、
サメが集まっていた。
夜中なうえ遠くでよく見えないが、
おそらく喰われただろう。
「腕どうすんだ…」
「心配なら 無用」
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作者名：リョク | 作成日時：2020年5月21日 15時
