【ONEPIECE】死の執着【男主】 (ページ2)

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1話① ページ2

のどかな海。
見渡す限りの水平線。
サニー号は今日も平和だった。

「サンジィ〜！！
腹減ったぞ！メシだー！！！」
「ちったァ我慢を覚えろクソゴム！！」
「サンジくん、ジュース貰えるかしら？」
「ぃよろこんでー！！！」

文句を言いながらも、
腹を空かせたルフィや
他の仲間におやつを作るあたり、
サンジは優しさの塊である。
皆がコックの手料理を食べながら
各々過ごしていると、
見張りのゾロが何かを見つけた。

「ん？なんだありゃ…」

よく目を凝らすと、
海に浮く木片が散乱していた。
それだけならよかったが、
どうやら事態は深刻だった。

「おい！人が漂流してんぞ！」

急いで仲間に知らせる。
和気あいあいとしていた空気が一変、
皆がゾロの指さす方を見た。

「ひとォ〜？」
「あ、ほんとだ。誰かが浮かんでる！」

双眼鏡で確認したウソップ。
ルフィは狙いを定めて
気絶している人間へ手を伸ばし、
船へ引き上げた。

「うわかっる！なんだコイツ軽いなー！」
「子どもかしら？」
「全身包帯だらけじゃねーか！
ちょっと皆どいて！怪我してるかも…」

船医チョッパーが医療道具を持ってきて
倒れる人間の容態を診る。
目立った外傷はなく、
包帯の下を診ようと手を伸ばすと、
突然その手を阻まれた。

「え！？」
「あ、起きた」

人間はむくりと起き上がった。