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「白無常」
「‥誰でしょうか?」
翌日の朝、来客が来たようだ。
部屋の戸を開けると、ジョゼフさんが立っていた。
「何です?こんな朝に」
「‥うわっ、どうしたんだい。その目?」
私の問いかけを無視して驚きの声をあげるジョゼフ。
横にある鏡を見ると、真っ赤に腫れていた。
「色々あったんです。それで、どうしたんですか?」
「ああ、いや。もうAが荘園から出るけど、白無常の姿が見当たらないと思ってね。」
「私は見送りなんてしませんよ。」
「どうしてだい?」
あんなに仲が良かったじゃないか、と痛いところをピンポイントで突いてくるジョゼフさん。
余計なお世話だ。
「ジョゼフさんに関係ないでしょう。」
そんなジョゼフさんについ、当たりが強い態度をとってしまった。
私はどこまでも子供なんだ。
「へぇ、まあ君は君なりに理由はあるんだろう。無理に行かせとは言わないが、察するに大した理由でもなさそうだ。」
「‥嫌味を言いに来たのですか?」
「違うよ。これ。」
そう言うと、彼はいきなり小さなメモ帳をいきなり渡してきた。
そのメモは、丁寧に四つ折りにされている。
「それで白無常の気持ちが変わる事を願うよ。」
そう言って、ジョゼフさんは去っていってしまった。
「何だったんだ。」
視線はジョゼフさんから手元にあるメモ帳に移った。
今は何もしたくない。だがこのメモは今読んだほうがいい気がする。
いや、今読まなきゃダメなんだ。
私は、恐る恐る開いた。
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ぽうんどけーき(プロフ) - ルカさん» 最高です!ありがとうございます!! (2021年1月7日 23時) (レス) id: c664a17e86 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃&リィル2(プロフ) - 納棺師君で…!イソップ君で読みたいです!!お願いします!(>人<;) (2021年1月4日 21時) (レス) id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - リクエスト失礼しますっ!冒険家でお願いしたいのですがよろしいでしょうか...? (2021年1月2日 15時) (レス) id: 04051e19ff (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 匿名さん» リクエストありがとうございます!!謝心安と范無咎別々でよろしいでしょうか? (2021年1月2日 4時) (レス) id: e7720bbf05 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お待たせいたしました!!すみません、短い話になりました( ; ; ) (2021年1月2日 4時) (レス) id: e7720bbf05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルカ | 作成日時:2020年12月26日 15時