彼がいないと（ry.hsmt） (ページ10)

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Your side

朝起きたら涼くんに抱きしめられてる状態で

控えめに言ってもだいぶやばかった。

……でも涼くんいつかのドル誌で抱き枕がないと

寝れないって言ってたもんな～

きっとたるんだ身体の私は抱き枕の代わりってこと。

勘違いなんて、変な期待なんてしちゃいけない。

朝ごはんとか迷ったけど涼くん好きって言ってた

エノキの味噌汁作ったら喜んでくれてほんとよかった。

ご飯食べてからも少し話してふたりで部屋を出た。

「ひと晩ありがとうございました！」

ペコリってする涼くんがかわいい。

『いえいえ！こちらこそ助けてくれて

ありがとうございました。あそこで助けてもらえ

なかったら私は今ここにいないと思います！』

「これからは暗くて人気のない道は歩かないんだよ？

Aちゃんかわいいんだからまたやられちゃう」

か、かわいいだなんて!!!!

最近の爆モテイケメンDKは

そんなこともさらっと言えちゃうのか!!!!

ひぇえええ恐ろしいなぁぁぁ！

『はい！気を付けますね

あっ、橋本くんは裏口の方から出たほうが安心だと思います』

「うん、わかったそうする。じゃあまたね！」

爽やかな笑顔でひらひらと手を振る涼くんに

見とれながらも私も笑顔で手を振って学校へ向かう

・

「Aおっはよー！」

『花華おはよ！聞いて欲しいこと山ほどあるんだけど！？』

「え！なになにｗお昼んとき聞くから待ってて！」

昨日起きた人生最大のイベントを思い出しながら

ニヤニヤしてるといつの間にかもうお昼で。

花華もヲタだし一般人だからいくら信頼してるからって

こんな話やっぱりしない方がいいのかな、

とも思ったけど花華は悪用したり拡散したりする子

じゃないってことを私が一番よく知ってるから

この子にだけは話そうって決めた。

花華に昨日のことを話したんだけど

パニクって理解してくれない。

「え、え？Aはいつから妄想をスラスラと語れるようになったの？」

とか

「んで結局誰が助けてくれたわけ？」

とか。

ぜんっぜん信じてくれなくて半分諦めてたときに

朝に連絡先交換したばかりの涼くんからのLINEが鳴って

(((昨日は泊めてくれてありがとう！)))

(((朝ごはんも最高だったよ～(*^^*) )))

文面からいい男感が溢れ出てるわ､､､

｢ほらこれ証拠！｣

涼くんとのトーク画面を見せると花華は

驚いたような顔をしてすぐに信じてくれた。