メモリー・ドクター話集 2 (ページ6)

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高橋side

高橋 …結愛ちゃん。どうして火事になっちゃったのかな。

結愛 …………………………。

高橋大丈夫。何を言っても誰も結愛ちゃんを傷つけたりしません。ずっと守ってます。

結愛 ……お母さんの、タバコの不始末で……

高橋 ……！！

結愛お母さんもあの男も、もう、私ｸﾞｽｯ……ﾊｧ

高橋大丈夫…大丈夫大丈夫。ずっと1人で苦しかったね。ずっと赤ちゃんを守ること考えて……偉かったね。

結愛ｸﾞｽｯ……ｸﾞｽｯ……う、わああ……！

その後ゆっくりゆっくり結愛ちゃんから聞いた話ではお腹の子の父親は同級生であること、もう既に連絡は断たれてしまっていること、お腹の赤ちゃんは絶対に産むと決めていたこと、虐待は入院し始めた6歳以前と高校生になって退院してからの日常的なもので、妊娠は両親に言えていないこと、火事になったのはタバコの不始末が原因であり、家には結愛ちゃん1人だった為、結愛ちゃんとと赤ちゃんが被害を受けたこと。

聞けば聞くほどこっちの胸が痛くなるような話ばかりで、たった16歳でこれを抱えていたのかと思うと怖くなった。