Do you know？

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涼太Side

その後俺を手術してくれた医者が来るらしい。



その間。色んな事を聞いた。


彼女が俺を連れて帰ってきたとき大泣きしていたこと。

その後、普段しない料理や、俺の身の回りの世話を全部彼女はやっていたらしい。







それを彼女の仲間に話されて少し隣の子を叩きながらすごく恥ずかしそうに顔を赤らめた。









反則過ぎた気がする。



「傷まだ塞がってないですからね？絶対安静ですよ！！先生来るまで！」

涼「はいはい。わかったってば。」



「本当に理解しんてのかな。」なんて言ってプリプリしながら部屋を出ていった。



「かわいいな」なんて思いながら自分の部屋を見渡す。


彼女の仲間から聞いたがここは彼女の部屋らしい。


シンプルすぎて本当に女子なの？って思っちゃったのはナイショってことで。


彼女の部屋に飾られた赤いブレスレットが少し気になる。


誰からもらったんだろ？


彼氏？



変な不安を少し抱いてしまった。





涼「はぁ…。本当何考えてんだよ俺は。彼氏でもないのに。」



そう、彼女は敵。


彼女が俺を好きになるなんて一生やってこないだろう。



少し悲しみに浸りながらまだ彼女のぬくもりの残った自分の手を見つめる。



涼「好きなんだから仕方ないだろ。」



そうやって誰もいない部屋でつぶやくと誰かが部屋を開けた。




小さな小さな女の子だった。

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