# Boy _ yt × ym

#　サン ページ3

脚に巻かれてるのに彫られた Ryosuke という文字はきっと彼の名前だろう
口に出してみると嬉しそうに にっこり とした表情を見せてきた


「 そう . 俺 りょうすけ 小さい時から 耳と 尻尾 が あるの .. お兄さん の 名前 は ？ 」




名前と耳と尻尾があることを説明しながら 自分の 耳をふにふに と いじるリョウスケ
名前を聞かれて自分も応える



「 俺はね 裕翔 社会人になったばっかりだよ 」



「 ゆうと くん 拾って くれて ありがとう 」



「 拾っ た 、 ？ 」




その言葉に俺がきょとん としているとリョウスケは口を開いて衝撃の一言




「 捨てられたの 俺 、 寒くて死んじゃいそうなときにゆうと くん 拾ってくれた .. 」




「 そういうことか .. リョウスケ もう帰るところはないの ？ 」





「 うん .. 」




帰るところがないこの子をほっとくとどうなるのだろうなんて考えていると先に口がひらいてたようで


「 リョウスケ 一緒に 住まない ？ 」


なんて 言っていた 。


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