甘く 、 優しく 、 ほろ苦く 。 (( in × cn × ym ))

・ 26 . ページ26

Chinen side

────









「 帰り 、 門で待ってろよ〜 」







『 はーい 』









3年生の涼介兄ちゃんは 2階の教室 。




1年の僕は 4階 。







教室の前に着くと 、 一気に不安に襲われた 。






伊野ちゃんに何かされるんじゃないか 、


話し掛けられたらどう応える 、 ？









... でも 教室に入らなきゃ 、







深呼吸をして 教室にはいる 。









『 お 、 おはよ ... 』







《 おい知念 ！ お前 、 伊野尾と別れたのかよ ！ 》









やめてよ 、 その話 、 しないでよ 、 ...




きっとさっきの出来事を見ていたのだろう 。







伊野ちゃんがこっちを見ている 。





どう応えれば ...









「 な〜に言ってんの っ 、


別れるわけないでしょ 〜 ？！ 」









口を開いたのは伊野ちゃんだった 。



僕の肩を掴んで いつもみたいに


可愛らしい笑顔を振りまく 。









《 なんだ 、 ならよかったわ 〜 》









視線を浴びていたが 、 その一言で いつも通りの雰囲気になる 。









「 知念 、 大丈夫だった ？ 」







『 う 、 うん ... 』









ころころ変わる伊野ちゃんの態度に ついていけない僕だった 。

・ 27 .→←・ 25 .

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す