私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*4部【名探偵コナン/トリップ】

175話 ページ47

「…はぁ」

ひとしきり泣きじゃくり、涙も枯れ果てた

赤くなった目元を少しでも和らげようと洗面台に立ち顔を洗っていた

…少しはマシになっただろうか

顔を上げ鏡を見るとまだ少し赤かったものの洗う前と比べるとだいぶマシになっていた

そういえば今ふと思い出したが私はあの世界に行く前バーで酔い潰れていたのでは無かっただろうか
 
何で家にいるんだ私は

首を傾げ記憶を辿るも勿論身に覚えはない、意識の無いなか自力で家に帰って来たのだろうか、なら私なかなか凄いやつだな

頭に疑問が悶々とする中、自室に置いていた私のスマホがけたましく鳴り始めた

なんだなんだなんだうるせえ

顔をハンドタオルで適当に拭い慌ててスマホの画面を開くと"u"の表記

…ん？

あっれれーーーーどっかで聞いたことある名前が

とりあえず出てみることにした

「ﾍｲ」

「ﾍｲ、じゃないぞ姉貴！もう11時だぞ！昨日も来ないし今日も来ないからみんな心配してる、どうしたんだ？」

「…ンン？」

「…寝ぼけてるのか？そういえば姉貴何で一昨日はCの格好してたんだ？」

「Wait」

「お、おう…」

…待ってくれ、頭が追い付かない

どういう事だ

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