私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*4部【名探偵コナン/トリップ】

167話 ページ39

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神妙な面持ちで線を切っていく降谷さんの隣で作業を眺めながらぼんやりと考えていた

…この後空から銃撃されるんだよなあ



私生き残れるだろうか、主要キャラ様方とこれでもかというくらい関わってきたわけだが

夢小説とかだとこの後降谷さんとか赤井さんが「必ず守る」とか言って守ってくれるんだろうけど…




…自衛しないといけないかな、守られるとは限らないし



安全地帯は少年探偵団がいる観覧車のゴンドラ内だけど…そこまで行くのが大変だよなあ…



どうやって行くのか知らないし動くと狙われそうだな、と考えているとバッと一気に電気が落ちた

消えんなよ！！！(キレ) 

うわっと声を上げる私の声に反応したのか降谷さんは私の背に自身の手を置き落ち着くよう撫でた

…優しいよね、うん



「…あともう少しで解除出来るのに、肝心なところで…」

爆弾を見つめながらぼそりと呟く降谷さんは小さく舌を打った

「…おおお落ち着いてください、私が、照らしますから」

ポケットから携帯を出すと画面を開きその場を照らす



 
ぼんやりと見える降谷さんは少し驚いたように私を見てから優しく微笑んだ



「ありがとう」



「ふぇっ……」

「…悶えないでください、視界がぶれます」

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