私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*4部【名探偵コナン/トリップ】

150話 ページ21

無事着替えた後幹部さんを机の下の空間に移動させとりあえず鞄の中に入れてあったブランケット掛けて部屋を出た
 
頭は特徴的な少しくすんだ灰色の長髪、格好はスーツ、口元はマスクで隠し目だけ似るようにメイクを施した

私やばくない？？？この仕事向いてるとか言われたらやばいから絶対自分で言いたくなかったんだけど私変装向いてるね？？

先程まで幹部さんが座っていた椅子に腰掛けインカムに話しかけた

「…ところで私はなぜ着替えさせられたのでしょう」

「もしサーバールームで誰かと会った時幹部なら疑われないでしょ？」

「そっすね…」

幹部さんとそんなに話してないから口調性格そこまで掴めてないんだけど、不安しかないんだけど

ほんともう何でこんなことに…出来る私も私だけどねハハハハハ

「…はぁ」

頭を抑え一息吐いた

降谷さんに会いたい…降谷さん分が足りない…


「キトン、時間が無いんだから早く」

少し声色を落としたベルモットがインカムで私を急かす

初の犯罪行為に心臓と頭と体と心が痛いんだからもう少し休ませてほしい、これだからブラック組織は

大きく深呼吸をしてから肘置きに手を置き力を込めて腰を上げる

両腕を少し上げ拳を握り一言

「がんばるぞーい」


「叫ばないで」

「ごめんなさい」

私が頑張るぞい！した時みんなうるせえって言うんだけどなんなの？？気合い入れちゃダメなの？？？

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