261話 ページ17
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また全てをぶち壊すかのように現れた謎の男
認めたくはないがイケメンで高身長
さらには嶺伽高校と誰もが知る進学校に通っている
超エリート男子
色んな意味で鳴にとってはムカつく存在だ
Aの話していたことが正しいのなら
彼の名前は
千遼「お前、誰?」
鳴「はぁ?」
しかしこの千遼という男は
死ぬほど態度が悪かった
それはもう本当に超エリート進学校に通う生徒なのかと疑いたくなるほど悪い
まともに話すのはこれが初めてだと言うのに
開口一番に話した言葉が「お前、誰?」だ
受け取った人次第では喧嘩を売られたと解釈してもおかしくはない
現に以前のことがきっかけになったのか
既に千遼のことが気に入らない鳴は若干キレ気味で返している
千遼「へー、稲実の男子生徒ってこんなマヌケな顔してんだ」
鳴「お前こそ上から目線で何様?ふんぞり返ってんなよバカ」
千遼「え?どこからどうみたってお前の方がバカだよ…?」
鳴「何コイツすげーウザイ感じじゃん俺お前苦手、男に転生した冨田じゃん」
千遼「大丈夫、俺も嫌いですから」
鳴「ああ言えばこう言うのほんっっとうざ!!!!!」
苛立ちが顔に全部出ている鳴とは反対に
爽やかな笑顔で毒を吐き続ける千遼
一体この男はAのなんなのか
なんで家から出てきたのか
突っ込みたいところが多すぎる
千遼「Aを泣かせておいてよく言う」
鳴「はぁ?何を根拠に言ってんのかさっぱりだね!」
千遼「どこからどう見てもアンタ泣かされてるでしょ」
鳴「なっ…………そ、そうなの?」
助けを求めるように千遼に腕を掴まれているAを見る鳴
まさかこんなことがあるわけ……とドキドキしながら聞くと
Aはふるふると首を横に振った
鳴「違うってよバカチン〜」
千遼「え、違うの?」
A「違う、勝手に勘違いするのやめて」
Aにズバッと否定されると
バツが悪そうに頭を搔く千遼
見た目はそれこそ完璧なイケメンに見えるが
これはもしかしなくても……
イケメンはイケメンでも残念なイケメンと呼ばれる部類か
鳴「(なんとなくコイツには勝った気がする)」
まだ何も気になることを聞いてないのに
鳴は密かに勝ちを確信した
流石は自信たっぷりの都のプリンス 成宮鳴だ
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みこ(プロフ) - 初めまして!途中から号泣しつつ、焦ったくてソワソワしてました(*_*)更新楽しみにしてます! (6月3日 23時) (レス) id: f5c0cfc27f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2022年8月11日 5時