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10話 ページ10

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鳴(あの人はほかの女子とは違う)


鳴(キャーキャー言わないし…大人しいけど…何なんだろう、気になるんだよなぁ)









相変わらず騒ぎまくる女子を横に

投げ続ける鳴。

何故かあのクラスメイトのことを考えると

自然と苛立ちは消えていた。









鳴(あんま話したことないけど)

鳴(明日話せるといいな)









純粋に興味がある。

女子としてとかじゃなくて

クラスメイトとしてじゃなくて

理由もなく、興味がある。









鳴(なんでだろ、仲良くなりたいって思う)


鳴(まだ全然喋れてないけどね)









そんなことを考えていると

球が走った。

今日1番いい感じの球が投げられた気がして

思わず口角が上がる。









雅「どうした、急に球走ったじゃねぇか」


鳴「へへっ、なんでだろーね!俺もよくわかんない!」


雅「………えらく機嫌いいな」


鳴「なんかね、新しいクラスにいる子がすごいいい子でさまだ話したことないけど」









気になって仕方ない。

他とは違うあの子が。

誰に対しても分け隔てなく優しくて

周りを優しい気持ちにしてくれる雰囲気を持っているあの子が。









雅「そりゃよかったな、でも今は集中しとけよ」


鳴「わかってるって、てか俺に集中して欲しいならあのギャラリーどうにかしてよほんとに」


雅「仕方ねぇだろそういうもんだ」


鳴「そう言うと思ったよ」









控えめで、優しい雰囲気のあの子。

名前は忘れていたけれど

怪我を手当てしてくれたことは覚えていた。



優しい顔で、優しい仕草で

男子が守ってあげたいと思うような

そんな女の子。












鳴(どうやって話そう、休み時間いっつもあの女子がいるし)









もっと色々知りたい。


好きな食べ物、好きな色


そんなことでもいい。


とりあえず話してみたくて仕方ない。


でもそんな彼女はガードがすごい。


本人自体はそんなんではないが彼女の親友とやらが鳴にとっては厄介な存在。








鳴(女子と話そうと思ったことあんまないからな)


鳴(どーしたら話せるかなぁ、いい方法見つかんない)









それはまた後で考えようとしよう。

今は部活に集中だ。

あと予選まであと少し。

今年こそ、絶対に─。

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ちあき(プロフ) - コメント返し遅くなってすみません!そう言っていただけるとめちゃくちゃに嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年3月21日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
白米食べ子(プロフ) - 可愛すぎます!ちあきさんのお話好きなのでずっと待機します!更新も疲れない感じに、応援しております (2020年3月21日 18時) (レス) id: e451aba74f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年3月18日 18時

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