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9話 ページ9

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鳴「まーーーさーーーさーーーん!!!」









野球部の練習場で

大声で叫んでいるのは

稲実の絶対的エース、鳴。

少し離れたところにいるのはそんな鳴とバッテリーを組んでいる”女房役”の雅さんだ。









雅「うるせぇ、そんな叫ばなくたって聞こえてる」


鳴「雅さん遅いんだけど!!どんだけ時間かかってんの!はーやーくー!!」








今行こうとしてるのに

急かしてくる鳴に雅さんは若干イラついている。

別に急かしてくるのはそんなにイラつくことではないのだが鳴のこの言い方がイラッとくるのだ。

でももうそれは慣れてしまえばなんてことないらしい。









鳴「投球練習だけが楽しみなんだからさ!」


雅「お前はもう少しちゃんと練習しろ」


鳴「してるよ!じゃあ次、ストレート行くよ!」









鳴は自分に必要だと思う練習以外はあまり参加しようとしない。

時々やるみたいだけれど大体はピッチャーとしての練習に参加している。

こんななのにいざと言う時の試合では打者としても試合に貢献出来てしまうのが鳴の凄いところと言ったら凄いところなのかもしれない。









「きゃー!成宮くんかっこいい!!」

「今の見た!?ちょーやばい!」

「はぁ…ほんと最高!!」









鳴が投げる度にマネージャーでもなんでもない女子たちがキャーキャーと騒いでいる。

ここにいる殆どの人達が鳴目的で来ているらしく、これはもう日常風景。









鳴(あー、ほんとうるさい…集中出来やしない)

鳴(どうせ野球に興味ねぇくせに、何を騒いでんだよアイツら)









人気の的となっている鳴だがあまりこういう女子たちには興味が無いどころか、苛立ちを覚えている。


部活の時くらい何も気にせずにいたいのに

いつも自分の周りには必ずと言っていいほど女子がいる。

それもキャーキャーずーっと飽きずに騒いでいるし。


それがどうしようもなく苦手。









鳴(イライラするんだよ、どいつもこいつも……さ!!!)









でも正面から向かって

お前らムカつく、なんて言えない。

言うと色々面倒くさくなることはわかっている。

だから仕方なく話しかけられたらなるべく愛想よくして接しているが我慢の限界も近い。









鳴(どうせならあの人みたいな人に1番見てほしいや)





鳴(本宮さん、だっけ。)

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ちあき(プロフ) - コメント返し遅くなってすみません!そう言っていただけるとめちゃくちゃに嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年3月21日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
白米食べ子(プロフ) - 可愛すぎます!ちあきさんのお話好きなのでずっと待機します!更新も疲れない感じに、応援しております (2020年3月21日 18時) (レス) id: e451aba74f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年3月18日 18時

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