8話 ページ8
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「ちょっとー」
ペコッと謝ったら
藍里の隣から不満げな声が。
藍里「何だよ成宮」
声の主は…成宮さんだ。
頬杖をついて不機嫌です！と言いたげな顔で藍里を見ている。
鳴「別にこいつらわざとじゃねぇしそんな怒んなくてよくない？」
藍里「んな事わかってんのよ！私の席なんざどうでもいいの！大事なのはこの子！」
成宮さん相手にここまで言える女子って
藍里しかいない気がするとか思っていたら
グイッとブレザーを引っ張られた。
鳴「この子？」
なんか知らないけれど顔が見れなかった。
変に目立つのは嫌だし
怒ってたら…あれだし。
鳴「あれ、なんか君のこと前見た気がする」
藍里「は？嘘つくな、もしかしてナンパしたのか？してたらぶっ殺す」
鳴「違う、そういうきっかけじゃなくて…」
藍里「A、成宮となんかあった？」
このまま黙ってると成宮さんが藍里に噛み殺される気がしたから
覚悟して顔を上げた。
すると成宮さんは…
鳴「あ！！」
藍里「声がでかいそして近いこれ以上Aに近寄るな」
鳴「えっと、あれだよ、あの…」
う〜んと唸りながら
思い出そうとしてくれてる成宮さん。
でも多分だけど思い出さないんじゃないかな。
成宮さんってやっぱたくさんの人とお話してるだろうし、私となんて少ししか会話してない。
鳴「去年の体育祭の時に俺の怪我手当てしてくれた子！！」
名前は忘れちゃったみたいだけど
成宮さんは私があの時怪我を手当てした保健委員だということは覚えていた。
鳴「でしょ！そうだよね！きっとそうだって！」
藍里「A、これほんとなの？成宮の虚言じゃないよね？」
A「うん、ほんとの話」
鳴「ほら！！」
藍里「最悪」
超真顔の藍里とは反対に
満足そうにドヤ顔の成宮さん。
この2人こそ授業妨害にならないか心配なんだけどなぁ。
鳴「ん？じゃあ待って、俺の隣ってことは…名前…」
鳴「本宮……A、そうだ本宮さんだ！」
コロコロ変わる表情。
無言でいる時は結構怖いなぁ、って無意識に思ってたけど
明るくてちょっと子供っぽいところがある。
鳴「そうだそうだ本宮さん、本宮さんだ」
ニコニコと笑う顔を見ていると
なんだかこっちも自然と、笑顔になる。
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ちあき(プロフ) - コメント返し遅くなってすみません！そう言っていただけるとめちゃくちゃに嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年3月21日 21時) (
レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
白米食べ子(プロフ) - 可愛すぎます！ちあきさんのお話好きなのでずっと待機します！更新も疲れない感じに、応援しております (2020年3月21日 18時) (レス) id: e451aba74f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年3月18日 18時
