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5話 ページ5

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ぼんやりとしか覚えてないけれど

確かに他の人たちとは違う顔立ちだった。

野球部のエースで、甲子園にも出ているとなれば注目度はすごいし

あれだけ女子が盛り上がるのも納得。









A「将来有望ってことはドラフトとか?」


藍里「でしょうね、ドラフト1位指名とか貰ってプロ入りする可能性高いだろうし」


A「野球選手か…」


藍里「何、A成宮に興味でもあるの?」









じーっと疑いの目で見てくる藍里。


興味が全くないといったら嘘になるけれど…。









A「うーん…そんなんじゃないかなぁ」

藍里「駄目だよA!アイツ性格が幼いとかなんとか噂あるんだから!顔に釣られちゃ駄目!」

A「藍里、それはいくらなんでも成宮さんに失礼なんじゃない?」

藍里「事実だって!あれだけチヤホヤされてたら…女で遊び放題なたらしに決まってる!」









人気者って大変だなぁ。

成宮さんがどんな人か正直よく知らないけど

でも…遊び感覚で女の子と接してるような人ではないと思う、なんとなくなのだけど。

女の子よりは…野球が好きそうだし。









藍里「いい?A!絶っっ対成宮に近づいちゃ駄目だよ!あんたに泣かれたら私…耐えられないから!!」


A「そんなに心配しなくても平気だよ、そもそも成宮さん…」









今でも濃く残っている。

銀木犀の花の匂いがするあの季節に

一生関わることないだろうと思ってた人に出会って

名前を聞かれて

何故か自然と、すらっと出していた名前。









無邪気に笑って駆け出してく姿。









A「成宮さんなんて私のこと眼中にないから」


藍里「わかんないよ〜?Aは自分が思ってるより男ウケする容姿なの気がついてないから」


A「男ウケ……」









成宮さんと私じゃ

次元が違うと思う。

自分で言うのもあれだけど、別に地味ってわけじゃない。

成宮さんほどじゃないにしても私の髪色は派手な方だし、そもそも女子とは普通に大笑いしたりして話すし…。


ただ、男子と関わることを好まないだけ。









それ以前に成宮さんはみんなの人気者みたいな人で、王子みたいな人で

私はただの普通の人間。









藍里「ま、もうこの話はいいとして教室行くか!」


A「うん」


藍里「隣の席誰なんだか」


A「近いといいね」


藍里「ね」

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ちあき(プロフ) - コメント返し遅くなってすみません!そう言っていただけるとめちゃくちゃに嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年3月21日 21時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
白米食べ子(プロフ) - 可愛すぎます!ちあきさんのお話好きなのでずっと待機します!更新も疲れない感じに、応援しております (2020年3月21日 18時) (レス) id: e451aba74f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年3月18日 18時

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