第257夜 ページ22
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第二の課題から数日経った某日某所
『それじゃ、サインは確かに。しかと受け取りました』
「あ、あぁ…これでいいんだろう？
必ずあの件は無かった事にしてくれるんだろうね！？」
脂の乗った腹を揺らししがみついてくる年配のご老人
彼を引き剥がし、僕はニッコリと笑顔を浮かべてみせた
『えぇもちろん。僕はこれ以上貴方の汚職については何も言及致しませんとも。
ただ……』
「た、ただ…？」
薄暗いロンドンの路地裏
遠くの方でウェストミンスター宮殿の時計塔が夜闇に眩しく君臨していた
『彼女の方は何を仕出かすか僕にも。彼女ら記者は特大なネタに貪欲で、そして世間に知らしめる事を己が使命と認識していますし』
「は、話が違うじゃないか！！その書面にサインしたら資金横領の件は揉み消すと言っただろう！！」
シー、声が大きいですよ
そう窘めると老人はうグッと押し黙った
『声量には注意してください。いつどこで、誰が聞き耳を立てているか分かりませんから。特にこんな人気のない路地裏なんて』
ネズミの一匹まで疑った方がいい
ね？と首を傾け微笑む
『一応助言すると、リータを消そうなんて考えても無駄だと思いますよ。彼女本人を消したところで汚職の証拠自体が消える訳じゃないし』
記者は掴んだ情報をそれはもう蝶よ花よと大切に保管してるでしょうしね
『署名の協力ありがとうございました〜。じゃ、僕はこれで』
踵を返し振り向く事無く手をヒラヒラと振った
薄汚れた路地裏には油の老人一人
彼は呆然と立ち尽くし絶望に瞳孔が開いていた
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『ただいま』
「おかえりA。今日は泊まって行くのか」
一仕事終えて実家に帰宅すると、珍しく父が居間で紅茶片手に寛いでいた
『もう夜も遅いし。今日はホグワーツには戻らない』
なんてことない顔して、あたかも与えられた家業をこなしてきた体で父に向き直る
「今日は接待だったか。どうだった？」
『ボチボチ』
早くここから逃げ出したい
ボロを出す前に
「そうか。今日は随分と嬉しそうな顔をしている」
『気のせいでしょ』
むしろ疲れてるよ、とその場を後にしようとすると「A」と有無を言わせぬ声で父が僕を読んだ
「お茶しようか。こっちに来なさい」
『……』
空気が僅かに緊張で張り詰めた
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ﾆﾉｺｺ(プロフ) - ろあさん» なんと！ハリポタ沼に落ちてくれましたか〜！！(感激) きっかけが私の小説だったのも嬉しいです！ このままどうぞハッピーハリポタライフをお楽しみください笑 応援ありがとうございます！！ (2021年9月14日 15時) (
レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
ろあ - 炎のコブレット編完結お疲れ様です。そして更新ありがとうございます!!!!恥ずかしながらハリポタ映画、原作未修民だったのですが、ニノココさんのおかげでようやくハリポタの沼に無事堕ちることになりました感謝です...。応援しています!!(*´-`) (2021年9月12日 22時) (レス) id: 19553e8290 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - Anemone．さん» 更新お待たせしました！ 6週もしてくれたんですね！作者冥利に尽きますっ！ちょっとでもワクワクしていただけるようなお話作り頑張りますね！応援ありがとうございます！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
Anemone．(プロフ) - このお話が本当に大好きで寝る前に何度も読み返させて頂いています。(現在6週目に突入致しました。)今後の展開がとても気になって毎日ソワソワしている自分がいます。笑 これからも作者様のペースでご自愛しながら更新頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2021年9月1日 21時) (レス) id: 713158dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - ルイさん» あああああありがとぉおおおおおおお！！！！ (2021年8月31日 23時) (レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2020年11月16日 19時
