第178夜 ページ36
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＿＿＿＿エレ…ル…
熱い、あつい……あつい
＿＿＿＿ヘ…エ…ガル…！
自分が何処に立っているのか分からない
ふわふわと宙に漂っているような、曖昧な感覚
……誰かの、声が聞こえた気がする
＿＿＿＿しっ……ろ…ヘル…ガ…！
…ポタ
何か、零れ落ちるような音を拾った
きっと、普段だったら世界の雑音に紛れて聞こえなかっただろう小さな音
感覚が研ぎ澄まされてるのだろうか
そんな些細なものにすら敏感に感じ取った
それは、溶けそうな程に熱く、感覚すら乏しい場所から流れ落ちている
熱を持った瞳を、瞼越しにそっと触れてみた
……あつい
「ヘルエレガルｯｯ！！」
『…………せんせ…？』
鋭い声に意識を引っ張られる
……あれ、
ぼく、なにしてたっけ
「何故こんな無茶をした！！」
『……うぅん、なんのこと…』
先生が怒ってるんだろうなっていうのは声音から伝わった
だけど肝心の表情は、なぜか視界がぼんやりとしていて読み取れない
心做しか、ぼんやりとした靄は赤みがかっているように感じた
『……？？』
気になって強く目を擦る
けれど触れば触るほど視界は狭まっていった
……なんか手が濡れてる？
「触っては駄目だ！」
バッと強く先生に腕を掴まれた
抵抗するだけの力が残っておらず、僕はされるがままになる
『……いたい』
ハッと息を飲む声がした
だけどもう、なんだか眠くなってきて意識を保てそうにない僕は気にも止めなかった
目は痛いし、頭はクラクラする
もう寝たい。この際夢魔なんてどうでもいいから
「…医務室に連れて行く」
『……ん』
適当に返事をする
だけど、先生に任せておけば大丈夫だ、きっと
重い瞼を閉じる
意識が落ちる瞬間、フワリと抱きかかえられる感覚だけは確かだった
．
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．
ぱちぱち
起き抜けの視界に広がる見慣れた天井
何度か瞬きを繰り返して徐々に目を慣れさせていった
「起きたようじゃの」
『……』
好々爺の声が聞こえた
ムクリと体を起こし、若干痛む頭を抑えながら医務室に佇む人物へと視線を寄越した
『……みんな』
寝起きで気付かなかったが、少し離れたベッドにはロンが横たわり、その周りをハリーとハーマイオニーが囲っていた
…ハリーを見る
その表情は歪み、どこか苦しげにもみえた
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LUNA - マジで想像力やばすぎて尊敬超えて尊敬(？)します。あと、最高すぎます｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡ (7月31日 0時) (
レス) @page50 id: 5340503e64 (このIDを非表示/違反報告)
せそた - 夢魔のくだりから思ってたんですけど、型月ファンもといFGOユーザーですか？！ 透視の魔眼や詠唱がそれっぽくて思わずコメントしちゃいました すっごく面白いです！ (2022年4月10日 23時) (レス) id: 983e14398b (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - BL要素あるならBLフラグ立てた方が良いかと！違反になってしまうので (2020年10月14日 23時) (レス) id: b919622afe (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - オタクさん» 私も好きです！笑 書いてて楽しいし笑笑 気に入ってもらえて嬉しいです！ (2020年7月4日 14時) (レス) id: 612b09e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - お父さん怖いけど親バカで好き。 (2020年7月4日 8時) (レス) id: 3a06b234dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2020年3月27日 18時
