第101夜 ページ9
お互い部屋に戻り僕はベッドに潜り込むと、物音で少し目が覚めたのか同室のロンが「ウーン…」と唸った
「もう朝…？」
『ううん、まだ少し早いかな』
「そっか…、
…何処かに行ってた？」
『…朝食の時に話すよ』
それが聞こえたのかは分からないが、それきりまた眠りに落ちたロンに倣い僕も目を閉じた
この硬めのベッドも、これで最後だ
「おはようA」
『おはよ、おばさん』
「はよー…」
朝、ロンと一緒に1階に降りて行くとおばさんが朝食の準備をしていた
挨拶を交わし僕も皿を並べたり準備を手伝っているうちにおじさんやパーシー、双子も起きてきた
「ジニーは寝坊？」
「寝癖が酷いんじゃないか？」
珍しく遅い彼女に双子が適当なことを言いあっていると、暫くして元気がないジニーが降りてきた
「「どうした？元気ないな」」
「…気の所為よ」
そしていつものように席に着き朝食をとる
双子がお互いのおかずを取り合うのもいつも通りだ
僕はスープだけなので皆より早く食べ終わると、『あのさ』と徐に口を開いた
『今日、ホグワーツに行くよ
短い間だったけど、ありがとう』
「突然だな」
「ホグワーツ側はそれ知ってるのか？」
『うん、ダンブルドアに手紙を出したから』
「あら、だからエロールが見当たらないのね」
『うん、おじさんに許可は貰ってるんだけど、ごめんね』
そこまで話したところでコツコツと窓が叩かれる音に全員が視線を移す
窓の外には、タイミングがいいのか脚に手紙を巻き付けたエロールがいた
クタクタになったエロールを慌てて回収して手紙を広げると、それは案の定ダンブルドアからの手紙だった
ザッと目を通すと僕は少し顔を顰める
「なんて書いてあった？」
『…1人で出歩くな、迎えが来るまで待てって』
1人で向かおうと思ってたので出鼻を挫かれた気分だ
「ま、シリウス・ブラックが脱獄したもんな、そりゃそうだ」
「そういう事じゃ、というわけで行くとするかのA」
「「『！？』」」
突然聞こえてきた声に僕達は一斉に振り返ると、そこには鍋から摘み食いしているダンブルドアがいた
『ちょ、えぇー…』
気配が無いにも程がある
というかこれは不法侵入では
「ダンブルドア先生…！」
「久しぶりじゃのモリー、アーサー、子供達も」
しかし家主が気にしてないみたいなので僕は口を噤む
元々賑やかだった朝は、校長の乱入によって騒がしくなっていた
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アラバ - 作者さん！驚くほどお久しぶりです！また1から読ませていただきました！！受験生なのでなかなか来れないのですが、この小説は忘れられず、今日は読んでしまいました((＊´艸`))！！今からこの先も読ませていただきます！ (2020年10月4日 19時) (
レス) id: 23267c8904 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - キノさん» 私が亀更新なばっかりに…！大丈夫です、遅いですが完結はさせますので！これからも楽しみに待っててもらえると嬉しいです！応援ありがとうございます(泣) (2020年2月14日 21時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - ゆーなさん» お待たせしちゃってごめんなさい〜(泣) コメント励みになります！これからも頑張りますね！ (2020年2月14日 21時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
キノ - 更新とても嬉しいです！！！もうなさらないのかと少し不安になってましたがずっとまっててよかった…！これからも楽しみにしております。ご無理なさらないで頑張ってください(^^) (2020年2月11日 20時) (レス) id: b9a41bfd90 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな - 待ってましたあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(うるさい)これからも更新頑張ってください！！！ (2020年2月9日 13時) (レス) id: 9864294f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
