第1夜 ページ3
ダイアゴン横丁
魔法使いや魔女達が必要とする、ありとあらゆるものが揃ったロンドンの横丁
そこは一ヶ月後のホグワーツ入学式に向けて多くの魔法使いが足を運んでいた
「さぁ、入学式まであと１ヶ月よ。
ヘルエレガル家の一人息子として相応しい、上等な物を揃えましょうね、A」
「まずは制服からだ。キョロキョロするのはやめなさい、見苦しい。」
『はぁい』
そんな僕も、一ヶ月後にホグワーツ魔法魔術学校に入学する一人だ
背筋をまっすぐ伸ばし、威厳と威圧を放つ両親に隣を挟まれるのは窮屈だけど、買ってもらうんだから我慢だね、我慢。
それに、厳しいけど父様も母様も嫌いじゃない。純血主義っていうのは理解出来ないけどね
そんな二人にダイアゴン横丁をあちこち連れ回されヘトヘトになった頃、ある一つの店に目が止まった
『オリバンダーの店…紀元前382年創業
ふーん、ウチの先祖といい勝負じゃん』
どうやら杖の店みたいだ。オリバンダーは名前だけ知っていたからこうして生で見るのは新鮮だった
杖を買うならオリバンダー、と言われる程の店も、今はちょうど人が少ないみたいだ
遠目からしか見えないけど、僕と同じ位の男の子がオリバンダー老人から杖を受け取っている
『杖、ねぇ…いいなぁ…』
そう、僕がポツリと呟くと同時に男の子が振り返って僕と目が合った
『ふふっ』
そのまま目を逸らすのも躊躇われるので、笑って小さく手を振る
すると男の子は何故か顔を赤くして固まってしまった、アレ、何故だ…
「A、何してるの？ もう行くわよ
_＿＿＿オリバンダー…？」
僕が首を捻っていると前から声をかけられた。どうやら時間切れだな
『…母様』
＿＿＿今行くよ、と続けようとしたところで父様に力強く肩を抑えられる
「A、お前に杖は必要ないだろう
お前は他と違って＿＿＿＿」
『分かってるから、父様。ちょっと眺めてただけだよ』
「…そうか、ならいいんだ」
そう、眺めてただけ。
僕には必要ないから
いや、ちょっと違うか
『僕はもう、持ってるからね』
どこからともなく取り出した、地面につく程長い杖を一撫ですると仄白く光り輝いた
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
