第12夜 ページ14
黒い服の、スネイプ先生に連れられ仕掛け階段をぐるぐる上る
ホグワーツは142の階段があると言われている
僕はそのうちのいくつを今のぼったんだろう
『スネイプ先生?何処まで行くの?』
「君は年上に対して敬語も扱えないのかね、Mr.ヘルエレガル?」
『クセなんだ、ごめんなさい先生』
僕が改める気がないと分かったのか、それ以上は何も言わずにまた歩き出した
前を行く先生が不意に立ち止まる
先生の前方を見ると、シンプルだがお洒落な扉があった
「今日から君はこの部屋を使いたまえ。普段は誰も立ち入ることはない、このホグワーツ城の最上階だ」
『へぇ〜…』
聞きながら扉を開けると、屋敷しもべ妖精が魔法で質のいい絨毯を敷いたりベッドメイキングをしている途中だった
『まだ外で待ってた方がいい?』
「めっ、滅相もございません!すぐ終わらせますので…!」
『あ、うん。じゃあそこのソファーにでも座っておこうかな…』
思ったよりフカフカだったソファーに身を沈めながら部屋を見渡す
一人部屋にしては広いような気もしたけど、今更狭くて窮屈な部屋は嫌だったからいいか
解放感がある方が気持ちも楽だし
スネイプ先生が仕事を終わらせ部屋を出ていく屋敷しもべ妖精を横目で追う
かと思いきや突如目の前に1枚の紙を突き付けられた
「明日からの時間割だ
くれぐれも遅刻することがないように、Mr.ヘルエレガル」
『はぁい』
嫌味を言ってくるがあんまり気にしない
多分そういう性格なんだと思う、僕は嫌いじゃないよ
『先生はなんの授業をしてくれるの?』
「…魔法薬学だが」
『魔法薬学?』
あれ、なんか最近聞いた単語だな…
なんだったっけ…
____学校で困った事があったら魔法薬学の先生を頼るといい
あ、そうだ
確か汽車に乗る前に父様にそう言われたんだったな
『スネイプ先生は僕の父様と知り合いなの?
ホグワーツに来る前、困った事があったら先生を頼るようにって言われたんだけど』
「君のお父上は我輩の先輩でもある」
『へぇ』
そうだったんだ
スネイプ先生が「他に質問は?」と聞いてきたので首を振る
「それからヘルエレガル…」
『Aでいいよ先生』
「……Mr.ヘルエレガル」
頑固だな〜と思うがそろそろ休みたいのでツッコまない
「食事は大広間で…」
『必要ないよ。…もういい?』
何か察した先生は、それ以上口を開く事はなかった
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます!!! (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったッ!!もう最高です!主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです! あと「作者様って本派の人だッ!」ってことに気づいてとても嬉しかったです!これからゆっくりではありますが一気読みしてきます!! (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね!もう、全部一気読みしてしまいました! (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニノココ | 作成日時:2019年1月24日 23時