ドラコのプレゼント大作戦！ ページ49
「そういえば、Aは誕生日いつなんだ？」
『4月2日だよ』
「へぇー、じゃあイースター休暇と被ってしまうな…」
以前あの穏やかな木の下でAから聞き出した誕生日
今日はその誕生日プレゼントを父上とダイアゴン横丁に探しに来た
このクリスマス休暇を逃せばAの誕生日まで休みはないから、今日決めてしまいたいんだが…
「うーん…」
何をあげればいいのか、さっぱり思い付かない
だってAは物欲が無いから、あの後さり気なくサーチしてみても『別に欲しいものは無いかなぁ…』としか言わなかった
同じ年頃の貴族は皆何かしらの物を欲しがるが、Aにはそれがさっぱり無かった
魔法界の大抵の男子はクィディッチが好きだがAは興味ないし、好きな食べ物も食事をしてる姿を見たことないので分からない
強いて言うならお茶が好きなようだが、誕生日プレゼントにはもっと凄いものをあげたい
「ドラコ、私からの提案だが、誕生石はどうかな？」
「誕生石？」
僕がウンウン唸っていると父上がダイアゴン横丁にある宝石店を指差しながら言った
「そう、4月の誕生石はダイヤモンド
それをアクセサリにして贈るのはどうかと思ってね」
「それだ！！ ありがとう父上！」
父上の提案に僕は早速宝石店に歩を進め中に入る
店内は落ち着いた雰囲気で、貴族の好みそうなシックなデザインだった
数々の宝石の中からダイヤモンドを探す。しかしダイヤモンドの中にも色々あって、今は無色かブラックダイヤかで悩んでいた
「そういえば、A君は黒の寮に組み分けされたと言っていたね。ならばこちらのブラックダイヤの方が彼に合っているんじゃないか？」
またもや助言をくれた父上に感謝しながら、僕は店主に「これをネックレスにしてくれ」と伝える
「ではここで暫く待っていなさい」
そう言って店主と店の奥に消えた父上
購入手続きをしているのだろう
本当はこういうのは自分で買いたいが、まだ未成年
結局は父上の財布からお金は飛ぶので、父上には感謝しかない
…いつか恩返しが出来るといいんだが…
そうこうしているうちに二人が戻って来るが、店主は困った様にこう言った
「すみません坊ちゃん、加工にまだ時間がかかるので次の休暇に取りに来てください」
「なんだって？」
誕生日に渡そうと思っていたので憤慨したが、父上に宥められ漸く肩を落とす
A、間に合わなくてごめん…
でも最高の物を贈るからな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1913人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
