第20夜 ページ22
今日は散歩中に大広間のあたりをうろちょろしていたのが運の尽きだったと思う
「ヘルエレガル、いつまで経っても私の呪文学に姿を見せる気配がないね」
『うーん…そうだっけ…』
僕の腰まであるかないか位のフリットウィック先生がキーキー声で僕に詰め寄った
『先生の事が嫌いなわけじゃないんだよ？』
「それじゃあ今度の呪文学にはちゃんと来てくれるんだね？」
何とかこの場を切り抜けられないかな〜と画策したが、逆に呪文学に出席する約束を取りつけられてしまってガックリする
一年生で習う呪文は基礎中の基礎ばかりでやる気が出ないんだけどなぁ…
そう心の中で愚痴を零しているとある見慣れた二人が僕の視界に映った
『ハリーとロンじゃないか』
「A！」
「おはよう！」
『うん、おはよう』
二人に挨拶をしたところで、もう一つ視線を向けられている事に気付いた
『ん？ 君は確か…』
「お、覚えてないのかい…？」
プラチナブロンドの髪をピシッと固めた少し青白い顔に僕は何処かで会ったような…と記憶を遡ったが、聞いた方が速いので素直に『うん』と答えた
『ごめんね、何処かで会った事は覚えてるんだけど…』
「いや…いやいいんだ…
僕はドラコ･マルフォイ
君の事はもちろん知っているさ」
悲しそうにするので申し訳なかったが、「マルフォイ」というファミリーネームを聞いて僕は漸く思い出す事が出来た
『あ、そういえば、以前ルシウスさん主催のパーティーに呼ばれたんだった！
その時軽く顔合わせした筈だったのに…ごめんね、ドラコ』
貴族の間での社交パーティーは結構頻繁に行われる
そのうちのルシウスさん主催のものに、昔顔を出した事があったっけ
如何せんパーティー自体に興味が無いので、ドラコの事もすっかり忘れていた
「な、名前…名前で呼んでくれた…」
？
ドラコが何か言っているが、声が小さ過ぎてあまり聞こえない
『それにしても、君達仲良かったんだね〜』
三人の顔を見て何気なく呟くと、三人同時に「仲良くなんてない！！！」と捲し立てられた
あはは、やっぱり仲良いじゃん〜
ハリーに抱えられたものは形状的に箒だろう
やっぱりあの時マクゴナガル先生に才能を見出されたんだね
一般的に男の子はクィディッチが好きだから、その話でもしてたのかなぁ
『じゃあ、これ以上先生に捕まりたくないから、僕はもう行くね』
「逃走中だったんだ…」という声に僕はﾃﾍｯと笑った
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
