花降らしーkwmr ページ4
『あの時は妖精が落ちてきたのかと思いました。』
これは出会うはずのない2人のお話。
〜〜〜〜 〜〜〜〜
“いつになったら分かるんだ!社会の恥だ!”
今日も上司からのダメ出し。
仕方ないよね…。私が悪いんだもん。
でも辛いなぁ…。
大学受験を失敗して、でも家には経済的に余裕なんか無くて。
就職しか手段はなかった。
慌てて就職した会社はブラック気味の会社。
分かってる。分かってるんだけど。
「辞めたいなぁ…。」
終電で家に帰って、始発で会社に向かう。
この日々の繰り返し。
流石に辞めたい…。
今日も終電で帰っていた。
その途中に、
「わぁ…!さくら…!」
いつも通ってる道なのに気が付かなかった。
明日は久しぶりの休みだし来てみようかな?
桜なんてゆっくり見るのが久しぶりだからいつもの休日よりも早く起きてしまった。
お気に入りの赤いサンダルを履いて家を出る。
「わぁ…!」
夜桜も綺麗だったけど朝のさくらも綺麗!
ちょっと子供っぽいけど…、木登りしてみよ。
木登りするなんて子供の時に隠れんぼした時
以来かな?
意外と簡単に登れた。
やっぱり木の上からの景色はいつもの景色とは違う。
高いところから見るのが楽しい。
しばらく木の上で休んでよっと。
そう思っていたあと、
『こんなところに桜が咲いていたんですね。』
わ、やばい!人が来ちゃった!
慌てて降りようとするけど木に服が引っかかってしまって降りられない。
降りられないどころ木から落ちてしまった。
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にこ太 | 作成日時:2021年7月18日 20時