オーバーブロット ページ39
尾行するか．
ヴィル先輩の様子が可笑しい．
ルーク先輩は気付いてるな．
ネージュ君の控え室．
普通に話しに来ただけだった？
僕の考え過ぎ…じゃない． 林檎ジュース．
いや林檎ジュースは別に良いんだけど．⇐
美味しいからね，アレ．
今のヴィル先輩は…
ﾙｰｸ「ネージュ君！
歓談中にすまない．
スタッフが君を探していたよ．」
ビックリした…．
ネージュ君，ルーク先輩の事知ってるのかな？
ロア・ドゥ・ネージュなんて呼ばれたら印象に残るわな．⇐
待って…飲むの？
…っ…！
手を蹴る必要はなかったわ．⇐
手なんだから此方も手で払い除ければ良かったじゃん．
ﾙｰｸ「Aくん！
どうしてココに？」
『ずっと居ましたし，最初から聞いてました．
すみません，咄嗟に出たのが手じゃなく脚で．⇐』
ｶﾘﾑ「ヴィル，ルーク！」
カリムも気付いてたのかな．
ｶﾘﾑ「2人共…無事で良かった…．
嫌な予感がしてたんだ．
リハーサル見た時のヴィル，ホリデー中に暴走した時のジャミルと似た顔をしてたから．」
ｳﾞｨﾙ「…ルーク，アンタ何で飲もうとしたの？
気付いてたんでしょう？」
ﾙｰｸ「信じたかったからさ．
君が自ら美を汚す様な，愚かな真似ははしないと…．
だが同時に，もし君があの林檎ジュースに呪いを込めていたとしたら，味わってみたかった．
狂おしい程，美への執着がこもった，毒の果実の味をね．」
ｶﾘﾑ「何言ってんだよ，ルーク！
そんなの絶対ダメだ！
ヴィル，自分がどれだけ馬鹿な真似しようとしたか，分かってんのか？！
最高のパフォーマンス見せようって言ってたじゃんか…
なのに，何で…．」
ｳﾞｨﾙ「そんなの…アタシが1番聞きたいわよ．
でもね，分かってしまったの．
もう絶対に勝てないって事が！
だからアタシは…ネージュをこの手で…．」
『ユウ，下がって．』
どうするべきだろう…．
ｳﾞｨﾙ「世界で1番美しく有りたいのに…．
こんなにもアタシは…醜い！」
カリムが言っても，ルーク先輩が言っても駄目なんだろうな．
自分の事は，自分が1番許せない．
毒が回って…呼吸を最低限に抑えても，もう時間がない．
ｳﾞｨﾙ「アタシ以外の人が皆醜く歪んで溶けてしまえば…
アタシは世界一，美しいわよね？」
そうですね．⇐
じゃなくて，ヴィル先輩がオーバーブロットした．
もっと早く眠らせておけば…
今はたらればを言ってる場合じゃないか．
…こっちに向かって来る…絨毯！
ｼﾞｬﾐﾙ「皆，乗れ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2021年12月28日 20時) (
レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2021年12月2日 8時
