オンボロ寮の無機質男子？ (ページ22)

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戦闘ページ22

到着．
めっちゃ速かった．
で，どうやってジャミルを止めるか…．

ｼﾞｬﾐﾙ「…！
どうやって戻って来たんだ！」

ｶﾘﾑ「乾いた川に水を満たして，泳いで帰ってきた．」

ｼﾞｬﾐﾙ「…そうか，カリムのユニーク魔法で．
お前の魔法にも使い道があって良かったじゃないか．」

ｶﾘﾑ「お前が俺をどう思ってるかはよく分かった．
俺から奪った寮長の座，返してもらう！」

ｼﾞｬﾐﾙ「奪っただと…？

俺から何もかも奪ったのはお前の方だ！
思い知るがいい．
この俺の本当の力を！」

どうしよう…．
物理で眠らせに行く？
リドルの時みたいに．
空間移動魔法も想像力で精度が変わるから，
鮮明に想像出来れば体調崩してたって出来るでしょ．
仮に失敗した時のリスクも低めだし．

『アズール，契約しよ．』

ｱｽﾞｰﾙ「今ですか？！」

『僕の声が出ない様にして欲しい．』

ｱｽﾞｰﾙ「では，声を頂く代わりにこの契約書は貴方に渡しましょう．
契約書にサインを．」

めっちゃ良い契約内容提示してくれるじゃん．
ていうかオーバーブロットしてる人目の前に契約してるって凄いな．⇐

『…．』

あ，ありがとうって言おうとしたけど言えない．⇐

空間移動．
ジャミルの背後…

『…！』

やっぱり僕，天才だな．⇐
完璧に背後取れた．
後は気絶させる…

完了．

契約書を破って…

『取っ替えっこしよ？』

ｶﾘﾑ「ジャミル！」

ﾕｳ「グリムはココに居たのにどうやって…．」

『空間移動魔法．』

ﾕｳ「ラッキーって言ってたりテーブルの上に出たりしたのに？！」

『鮮明なイメージで何とかなるかなって．⇐』

ﾕｳ「出た場所が悪くてジャミル先輩に洗脳されたりしたら，
とか考えなかったの？」

『考えた．
一時的にアズールに声をあげた．』

ﾕｳ「…言霊が使えない様に．」

『正解．』

ｱｽﾞｰﾙ「言霊に関しては初耳なんですが．」

『アズールには言ってなかったな．』

ｱｽﾞｰﾙ「早く言って下さいよ．
そうしたら契約内容をもう少し考えたのに…．」

『一生僕の声返って来なくなるでしょ．』

あぁ，不味い．
頭痛いのと，平衡感覚が…．

ﾊﾞﾀｯ．

ﾕｳ「A？！」