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12話 聴取 ページ14

高専に着くと正門のとこに見覚えのある黒ずくめの白髪目隠し先生の姿が


五条「やっほ〜。無事に着いて良かったよ〜。
あ、伊地知から聞いてると思うけど直ぐに入学するんじゃなくて、うちで預かることになってるからよろしくね〜。」



『よろしくお願いします…!』



五条「とりあえずは色々聞かなきゃならないことが多いからね〜。う〜ん…。あっ、あの部屋使うか。あそこなら邪魔が入らない。」



(あの部屋……?)



五条「んとねー、こっち来て、こっちー。」


(……?)


言われるがまま着いていくと…


!?

何…ここ……。
色んな御札とかがたくさん貼られてあってちょっと…いや、すごく不気味。



五条「ここに座ってよ〜。ここは本来秘匿死刑とかの時に使われたりするんだけど今回はそんなんじゃないから安心してね。」



秘匿死刑!?やばいとこじゃんここ………。
安心って言われてもなぁ…。話が進まなくなるのも嫌だし大人しく座るけど。



五条「さて、じゃあ昨日の続きからだね。」

五条「Aは今まで呪霊を見ることが出来なかった、だけど戦闘の途中から見えるようになった。そうだね?」




『はい…。最初は何が起こったのか分からず攻撃を受け続けていたら飽きられたのか先輩の方にその呪霊…?が行ってしまったみたいで。』

『私は過去に1度事故で親友を亡くしたことがあるんです。もしかするとその時も事故ではなく呪霊の仕業だったのではないかなと思います。』

『そしてその時のように先輩を失いたくなくて、見えない何かがいると思った方に死角から商品棚をぶつけました。昔から運動神経や五感、力には自信があったので。』

『でも商品棚は敵にぶつかったようでしたが全然効いてなかったみたいで怒らせてしまっただけだったんです。その後は必死に攻撃を避けて、蹴りを入れました。その攻撃も効いてなくて…。私は死ぬと思いました。』

『でも、ここで私が死ぬと先輩も死ぬ。私はもう大切な人を誰も失いたくない。守らなきゃって思ったんです。そしたら心臓のあたりが熱くなって…』

『無意識に呪文のようなものを唱えたら手から鎖が出て、その鎖であの呪霊を倒すことが出来たんです。』



五条「う〜ん…自分の目で見てはいたんだけど…やっぱり不思議だね〜。硝子の力を借りてみるか。」



と言うと五条先生はスマホを取り出し硝子さん?に電話をかけ始めた。



五条「そ、例の子だよ。ちょっと診てほしいからこっち来て。うん、分かった。」

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作者名:るんる | 作成日時:2022年1月9日 23時

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