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「君の絵はよく書けている、杏寿郎が動いているようだ」



そう言って彼は微笑んだ。


その微笑みは悪意にまみれたドス黒い笑みではなく、希望に満ちた幸せそうな笑顔だった。それを見ると先程まで抱いていた恐怖心と不安は一切消えていた。





『はは、ありがとうございます、でも最近全然上手く描けなくて』

「ふむ、心の乱れ……か、」







宇髄先生はと言うと私たちを二人にするため……はたまた話しやすくするためか、美術室の奥、先生が占領している部屋へ行ってしまっていた。






「いや、それは後にしよう。まず、すまなかった。」

素山先輩はいきなり立ち上がったと思ったら床に勢いよく頭を押し付けた。





『えっ!!?あの……、先輩っ!』




「俺は取り返しのつかないことをした、お前たちから愛を奪った。俺がやられたことを…………お前たちにしてしまったんだ。」


『え?』


「…………………ややこしくなるがな、俺は人間だった頃、その時も恋雪さんと一緒だった。前のお前たちと同じ状況で………つまり、婚約者だった。だがある日、失ったんだ。何もかも。」



『あ、…………頭あげてください、狛治先輩、』









「っ…!お前たちは優しいな。なぜ、俺の事を心配できるんだ。」

『それは……………えっと、失った時は何も考えられずにそのまま逝ってしまいましたけど、……今思えば…………鬼は許しませんが本当に許さないべきなのは鬼の始祖鬼舞辻無惨で……それに前世は前世ですし、そんなに恨んでても仕方がありません、』









そう言い終わると、狛治先輩は泣いていた。









___________お前たちが生きている時代に生まれて、本当に良かった。



















ありがとう。









彼は笑った。









愛しくて堪らない誰かのように、笑った。

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羽っこ。(プロフ) - アオハルれもんさん» コメントありがとうございますぅ!返信遅れてごめんなさい。わかります、愛が止まりませんよね!!煉獄さん本当に大好きです……!話があっち行ったりこっち行ったりする話ですがこれからもよろしくしていたたげると嬉しいです(><) (2021年7月24日 23時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)
アオハルれもん(プロフ) - 煉獄すわゎゎん!!!!やばい、愛が止まらない・・・これからも応援しております!!頑張ってくださいませ!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: 8f3660d7e6 (このIDを非表示/違反報告)
羽っこ。(プロフ) - リアさん» あらら、ほんとだ。テスト終わったの嬉しすぎてミスったんだと思われます。わざわざ教えて下さりありがとうございました(^-^) (2021年7月2日 23時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)
リア - すいません。52話をとばしてますよ (2021年7月2日 23時) (レス) id: 0f0e1e4722 (このIDを非表示/違反報告)
羽っこ。(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございます!(><)狛治さん好きがいて良かったです! (2021年6月26日 8時) (レス) id: 14df97ccd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羽っこ。 | 作成日時:2021年6月20日 1時

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