116ｍ ページ16
もうひとつ行きたいとこある。と連れてこられた少し高い丘。
「わぁぁぁ！綺麗...」
夕日に照らされた大邱の街並み。
建物一つ一つがキラキラ輝いていた。
YG「俺が辛くなった時とか1人になりたい時いつもここに来てたんだ。」
「そうなんだ...なんでここに？」
YG「ごめん。お前には全部話しておきたくて。」
「ん？」
何も知らないという顔をしてみたけど、やっぱりちょっと聞くのが怖い。
YG「セヨン。さっきの女な？中学の時の元カノなんだ。俺の初めての彼女。」
あぁ。聞きたくなかったと後悔。
でも、聞かなかったらもっと後悔。
「うん。」
YG「このリストバンドも指輪もセヨンがくれたんだ。」
そう言ってポケットから顔を見せた。
「うん。」
それから全部話してくれた。
セヨンさんの一目惚れでユンギに告白。
ノリで付き合ったがどんどんセヨンさんに惹かれていった。
ユンギが初めてレギュラーに出場した時に貰ったのがこの手縫いのリストバンド。
付き合って1ヶ月の記念日に貰ったのペアリング。
中学校から人気のあったユンギだったから、付き合ってから他の女子の嫉妬でいじめられてたそう。
セヨンさんはユンギには言わず、助けられなかった。
セヨンさんの卒業式から1ヶ月後別れを告げられた。
好きな人ができたそう。
別れを告げられたその日の部活で部室にリストバンドを投げ捨てた。
ペアリングは捨てられずガラクタと一緒に入れた。
YG「リストバンドが出てくるまでセヨンのことすっかり忘れてた。」
「うん。」
YG「気悪くしたよな。」
「うん。」
YG「今こんな事言うのは嘘くさいけど。俺はお前が好きなんだ。こんな気持ちお前が初めてだから。言葉では表しにくいけど、気にするな。」
「...」
YG「ごめん。説得力ないよな。」
「うん。全然ない。」
YG「ご、ごめん。」
「不安だよ...あんな綺麗な人。
あんな自信に満ち溢れた人...私に無いもの全部持ってる。
ユンギの仕事柄でもそうだけど、いつ他の女の人に心奪われちゃうか不安で不安で仕方ないんだよ。」
溢れてくる涙を指輪の付いた親指で拭ってくれる。
私の背中に感じるユンギの両腕。
YG「お前が持ってないもの全部持ってる？そんなもん俺にはいらねぇよ。
それよりお前にしかもってねぇもんのが俺には魅力的で惹かれる。
それになぁ...」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あっぷる - 知らない内に涙が出てました！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年3月20日 19時) (
レス) id: 60b9dd190d (このIDを非表示/違反報告)
うぃむ。(プロフ) - #ユンミユさん» ありがとうございます (2018年9月30日 4時) (レス) id: c574b5e0ae (このIDを非表示/違反報告)
うぃむ。(プロフ) - ゆんぎゆんぎさん» ありがとうございます。新しいユンギの作品を準備しておりますので、また見に来ていただけたら嬉しいです。 (2018年9月30日 4時) (レス) id: c574b5e0ae (このIDを非表示/違反報告)
うぃむ。(プロフ) - すももさん» ありがとうございます (2018年9月30日 4時) (レス) id: c574b5e0ae (このIDを非表示/違反報告)
すもも(プロフ) - この物語すごく大好きです！！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: df552f84fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むう | 作成日時：2018年6月7日 21時
